2012年04月02日

【オマケ】ローズウッドネックのあれこれの追記的なもの(クイズ!PRS ローズウッドネック 種類は何だ? 《ハカランダ、マダガスカル、ホンジュラス、インディアン、ココボロ etc...》)

こんばんは。
今日は暖かい日でしたね。
でも明日は超大荒れらしく、「非常に大きな台風」と同等の暴風になるらしいです。
どうかお気をつけを・・・。

先日のローズウッドネックのクイズ、楽しんでいただけたようで何よりです♪
今回はローズウッドに関してのオマケ?です。

さて、そもそもローズウッドとはなんぞや?
ローズウッドと言っても、ローズ(バラ)の木ではありません。
これはよく知られていることですね。
ちなみに本物のバラは「木」ではありますがツル植物に分類され、太い幹を持たないものが殆どです。
刺のあるバラはバラ目バラ科です。

対して、私達が一般的に使う「ローズウッド」とは、マメ科の植物です。
学名で言うと、ほとんどが《Dalbergia》に属します。
大きくまっすぐに伸びるものが多いです。
その名の通り、「バラの香りがする」と言われますが、現在の品種改良された華やかなバラの香りではなく、
原種系ローズの生臭さにも似た強い匂いがします。

そのローズウッドの中でも特に有名なのが、クイズに出てきた下記の5種。
●Brazilian Rosewood(Dalbergia nigra)
●Indian Rosewood(Dalbergia latifolia)
●Madagascar Rosewood(Dalbergia baronii)
●Honduran Rosewood(Dalbergia stevensonii)←クイズには登場しませんでした。
●Cocobolo(Dalbergia retusa)

たくさん見ればある程度の見分けはできますが、多分完全な見分けはできません。
特に色が薄いBrazilian RosewoodとHonduran Rosewood、Madagascar Rosewoodは非常に見分けが難しいです。
多分、一番特徴的な部分があるのはMadagascar Rosewoodじゃないかと思います。


madagascar.jpg

例えばこんな断面。
このクリーム色っぽい層はMadagascar Rosewoodが一番多く、また木目の境界がぼやけた感じになるのも特徴です。
笹目杢に似ていますね。


rose0.jpg

これはクイズの「その10」の画像。Madagascar Rosewoodです。
色は濃いですがこれもクリーム色の部分があって、ちょっとぼやけた木目です。



他の材はそれぞれ表面の雰囲気がだいぶ違っているので、ある程度の見当は付けられます。

Jaca.jpg

例えばこれはBrazilian Rosewood。この深入りコーヒー豆のような色、ツルツルとした感じはハカランダの特徴といえます。
塗装とはちょっと違った、詰まっているが故の光の反射具合が素敵。


rose9.jpg

これはクイズの「その9」の画像です。これもBrazilian Rosewood。
色はやや薄いですが導管が浅く、表面が密なので鈍く光ります。
※本来ハカランダの良いとされてきたものは縞が美しかったり、色が明るく良く響くものです。
色が濃いものは木の中心に近い部分であり、音色的に硬すぎたり、割れやすかったりと使われることはありませんでした。
しかしこれはアコギでの話。PRSはこの材をしっかりとシーズニング、加工して、素晴らしいネック材として創りあげました。
きっと表には出ない、様々な苦労があったかと思います。
そういった末にできたネックを手にできる幸運に感謝しましょう。



Indi.jpg

これはPrivate StockのIndian Rosewood。
こうやってみると全く違いますね。導管が開いていて、ツルッとしていつつもザラッとした部分もある、不思議な手触りです。


rose1.jpg

これはクイズの「その1」の材ですが、色は濃いけどやっぱりちょっと粗い。Indian Rosewoodです。
普通は色の濃い材のほうが硬い傾向にあります。
ところが、上の明るい材のほうが圧倒的に硬く粘りのある音がします。
PRSのローズウッドはレギュラーのグレードでも十分に良いですが、上画像のようなPSグレードはもう別格です。


今回取り上げなかったHonduran Rosewoodはっきりした木目が特徴で、
パッと見はMadagascar Rosewoodのような感じで、濃いミルクティー色からややオレンジがかった色合いが多いです。
非常に硬質で、ローズ系というよりエボニーに近いニュアンスのアタックと音の締まりを持っています。



rose8.jpg

Cocoboloはクイズの「その8」にあるように、ちょっとワインレッドっぽい鮮やかな色が特徴です。
これは真っ直ぐで詰まった材を柾目方向に撮ったのでちょっとわかりづらいですが(写真が無かったので・・・)
下の画像のような木目や色合いがCocoboloの特徴的な模様や色味でしょうか。

AlD_FB.jpg

NAMMモデルのPrismの指板。
非常に派手です。これでもかというくらいに暴れるものもあります。
油分が多いので、ちょっと重厚な音になる気がしますね。



上記5種は比較的流通量が多く、結構使われることが多いです。
とはいえ、マメ科、マメ亜科の植物は植生が世界中に拡がっており、これだけがギター用材なわけではなく、
多種多様な種類が使用されます。

例えば、
●African Blackwood(Dalbergia melanoxylon)
●Kingwood(Dalbergia cearensis)
なんかが使われますね。

アフリカンブラックウッドは最近PRSも注目している木材ですね。
Acousticのサイド/バックに使われています。

ABW_1.jpg

Tの個人的なストック端材にもありました(笑)
メチャクチャ詰まった材です。
エボニーのようですが、年輪がエボニーよりもはっきりしています。


ABW_3.jpg

こっち側から見るとちょっと赤みがあって、「あ、ローズ系?」と思います。
マグロの血合いみたいですね。
音は色に反してエボニーのようではなく、カランと高く響く正しくローズ系の音。



キングウッドはチューリップウッドにも似た、どちらかと言うと明るい色合いです。
ものによっては薄紫色になったりもするので、バイオレットウッドとも呼ばれます。
(切ってすぐは鮮烈な紫色のパープルハートや赤紫色のサティーネや・・・木の色も不思議です)
このキングウッドは色味に反してメチャクチャ硬くて重いです。
他の材も総じて重たい傾向ですけどね。
希少材に入り、マクノウトも指板材にラインナップしています。


なんだかとりとめなく、締りもなくなってしまったのでこれくらいで。
皆さまも海外の全くスペックのわからないギターを見たりしたら、じーっとよく見てみてくださいね♪
新しい目が開けるかもしれませんよ(笑)

明日は皆さまくれぐれも気をつけてくださいね!
それでは・・・♪


posted by チーフT at 23:43 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
{メールアドレスは非公開になります}
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
コメント欄にご記入頂いたメールアドレスは非公開となりますのでご安心ください。