2012年11月06日

PRS New Pickup 搭載ギターのワイヤーの話 〜答え合わせ?〜

こんばんは。
今日は一日中、雨でしたね。
Tでございます。

お待たせいたしました。いや、待っていないかもしれませんが(笑)
10月26日の記事、アウトプットワイヤーはなぜ長い?の正解発表?です。

お三方、ご回答ありがとうございました。
このお三方には何かをプレゼント致しましょう^^
正解です♪

なぜこんなに長いかというと、「長いと良い感じに高域が丸められて滑らかになる」ということです。
日本語で言うと、「減衰」や「劣化」、もう少し音関係の用語だと「ハイ落ち」という言葉で表されますね。
嗚呼、なんて後ろ向きな言葉たちでしょう(笑)


電気信号は長い距離を伝達させると、高域が落ち込んでいきます。
これは長いシールドケーブルを使った際に感じますよね。
この高域の落ち込みはポットやセレクター、配線材等のパーツの品質やハンダの種類、ハンダの仕方によっても同じことが起こります。
同じことがギター内部のサーキットでも起こっているのです。

なぜこういった現象が起こるかというと、パーツや配線材、ハンダやハンダ付けした場所、ジャックとプラグ等の接点、シールドケーブル等、すべて導電体(電気を通す素材)でできているのですが、微小な抵抗値を持っています。
また、プラスとマイナスの極性を持つケーブル(アウトプットワイヤーやギターのケーブルに限らず、近接する単芯ケーブル同士でも起こります)はコンデンサのように電気を貯める容量を持ちます。これが静電容量です。(まさにコンデンサの内部構造と同じです)
つまりケーブルのホットとコールド(≒グラウンドの場合もあり)の間でトーン回路が形成されています。
この抵抗値や静電容量が積もり積もって、高域を減衰させています。


一般的にはこの高域の落ち込みは嫌われ、回避する方向にデザインされることがほとんどです。
特にピュアオーディオ等で顕著に見られますね。

がしかし、ことギターや楽器に関してはこの高域が落ち込む現象、悪いことばかりではありません。
上記の高域を落とすような要因を極力排除した高品質なパーツ等を多用すると、耳痛くて腰高なトーンになる傾向にあります。
それが好みや狙った音であれば良いでしょうが、たいていは耳疲れして音作りがしづらい音になります。

今回の問題の長いアウトプットワイヤーは、逆にその高域の落ち込みを利用していると言えます。
57/08PUとそれに類するピックアップはナチュラルでクリア、これまでのPRSのPU群に比べると高域特性に優れているといえます。
それを耳障りよく自然に丸めるために考案されたのが、このワイヤーの長さなのでしょう。
そして、この長さはSinglecutの3wayトグル・スイッチの場所までの長さと同じです。
まさに一石二鳥ですね♪

ですから、57/08が搭載された初期のモデル57/08LimitedやModern Eagle2などは今のモデルより硬くてキラキラした感じが強いです。


ちなみに、当店で組んでいるB.U.G.オリジナルの3wayコンバージョンキットは、
ハイエンド〜ビンテージまで、様々なパーツや配線材をテストし、セレクトしたパーツを採用しています。
結果、解像感や音の距離を近くし、かつハイファイになり過ぎない仕上がりになっております。
キモは○○○だったりするのですが、そこは内緒です(笑)

いかがでしたでしょうか?
わかりにくかったらごめんなさいね^^

さて、お三方には何を差し上げようかな〜と思案しつつ本日はここまで。
明日、明後日は定休日です。
金曜日の皆さまのお問い合わせ、ご来店を心よりお待ち申し上げます。
それでは・・・
posted by チーフT at 23:55 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | お店からのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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