こんにちは!東京本店スタッフのTKORです。
本日は先日告知した通り、PRS SE & S2徹底比較記事の前編です!
前編はヘッド・パーツ部分にフォーカスを当ててみたいと思います。
では比較するギターのご紹介です。

PRS SE 30th Anniversary Custom24 -Vintage Sunburst-
本社がデザイン、技術支援を行いながらも韓国で生産することでコストを抑えた
"Student Edition(SE)"。
本機は30周年記念の一本で30th Anniversaryバードインレイが施されており、
これからギターを始める方、サブギターをお考えの方はもちろん
コレクターさまにもオススメの限定品です。

PRS S2 30th Anniversary Custom24 -Antique White-
米国PRSファクトリー製ながら驚きのコストパフォーマンスを実現した"Stevensville 2(S2)"。
Stevensvilleは米国PRSファクトリーの所在地の地名で、その地で生産するセカンドラインという意味が込められているようです。
こちらも30周年記念の一本で30th Anniversaryバードインレイ、レギュラーライン同様の30th Anniversaryトラスロッドカバーが採用されています。
まだ発売されてから日の浅いこちらのS2シリーズ。
どうせSEをUSAで作っただけでしょ?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実はそうではありません。
どのようにコストが抑えられているのかも本連載記事で解説したいと思います。
では、比較&解説いってみましょう!


上がSE、下がS2です。
SEのヘッドはSEロゴ+モデル名の文字が記されていますね。
30th Anniversaryモデルにはありませんが、通常SEにはPRSロゴ入りトラスロッドカバーがついています。
一方、S2のほうはロゴもロッドカバーもレギュラーラインと同じものが採用されています。
よほどのマニアじゃない限り見た目にはレギュラーラインと見分けがつかないですね。


ナットですが、写真では伝わりづらいかもしれませんが実際見ると結構材質が違います。
SEはパッと見プラスチックや樹脂のような質感でカーボングラファイト系の素材のようです。
それに比べ、S2は少し金属質な質感です。
PRSの公式アナウンスによるとS2はレギュラーラインと同じナットを使用しているとのことですが、14年モデルのレギュラーラインと比較すると明らかに材質が違い、2000年代中期に使われていたナットと同じように感じます。ひょっとすると以前のナットのストック品を使用しているのかもしれません。
ナットの変遷については過去の記事でチーフTが詳しく解説しておりますのでそちらをご参照ください。
↓↓↓↓↓
【過去記事】PRSのナットいろいろ
そしてペグです。


SEはロトマチック・タイプのペグです。表からはナット、裏からは木ねじの両止めタイプです。
S2は一瞬、Phase IIのようにも見えますが、ヘッド裏側に木ねじが無くヘッド表側からナットで締める形になっています。
ラージペグボタン、ブラス製シャフトと後期Phase IIからPhase IIIの仕様を受け継いでいるようです。
[ここにSEのペグの単体写真が入ります : 準備中]
[ここにS2のペグの単体写真が入ります : 準備中]
ちなみにシリアルですが、
・SEシリーズ
頭文字のアルファベットが製造年を示し、SEスタートの年である2000年をAと1年ごとにB,C,Dと昇順に変わって行きます。つまりシリアルO 20338の本機は、アルファベット15文字目であるOから2015年製であることが分かります。
・S2シリーズ
左に少し離れて書かれている数字が生産年の下二桁、S2はそのままS2シリーズであること、それ以下の数字がS2シリーズ通算何本目かを示しています。
14 S2009511の本機は2014年製のS2シリーズ通算9511本目のギターであることが分かります。
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本日は前編ということでヘッド部をロゴ、ナット、ペグの3要素にわけて比較しましたが、いかがだったでしょうか。
ナット、ペグなどギターとしてのクオリティを左右するパーツは少しでもアップデートしたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
レギュラーラインと異なるナットを使用しているSEシリーズはナット溝を調整し直すだけでも、ピッチの安定度、鳴り方が改善しワンランク上のギターへと変化しますよ。
是非お試しください。ちなみに弊店ではナット溝調整は3,000円(税別)で承っております。
次回はボディ・ネックについて解説したいと思います。
ご覧戴き、ありがとうございました。
それではまた!
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