2018年08月26日

【解体新書:まとめ】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(まとめ)


こんばんは。
Tでございます。


PRS_2018_SilverSky_Frost_bodyfrontall1.jpg

昨日の第五弾でラストを迎えたPRS John Mayer Signature Silver Sky 解体新書!
お付き合いくださりありがとうございました♪


本記事は今後見つけやすいように、Silver Sky関連の記事をまとめておきます。
お探しの箇所があるときは下記のリンクからどうぞ♪



その1:ボディ編
PRS_2018_SilverSky_Frost_cavity.jpg ⇒ 記事へのリンク



その2:ネック編
PRS_2018_SilverSky_Frost_neckback.jpg ⇒ 記事へのリンク



その3:ハードウェア前編(ブリッジ)
PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeup2.jpg ⇒ 記事へのリンク



その4:ハードウェア後編(ペグ、ストラップボタン)
PRS_2018_SilverSky_Frost_peg4.jpg ⇒ 記事へのリンク



その5:PU, エレクトロニクス編
PRS_2018_SilverSky_Frost_PUback1.jpg ⇒ 記事へのリンク




Silver Sky発表時のブログ記事はこちら!各所の詳細説明もございます。
PRS_JohnMayerSig_Shigeuratray_SM.jpg
《大注目の新製品》 PRSが誕生させた新STタイプギター、John Mayer (ジョン・メイヤー) シグネチャーモデル「Silver Sky」を詳細解説! #ニュースリリース



サウンドメッセ2018会場での弊社代表によるSilver Skyの試奏レビューはこちら!
silver_sky_1.jpg
最速試奏レポート! PRS John Mayer Signature Guitar 「Silver Sky」 @Sound Messe in OSAKA 2018. 価格情報とレビュー有り。





店舗の方はといいますと、Silver Skyだけじゃなく、新入荷がザクザク!

最新情報はデジマートをご覧ください^^

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短いですが今日はここまで!
それではまた♪
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2018年08月25日

【解体新書 その5:最終回】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(PU, エレクトロニクス編)


こんばんは。
Tでございます。


Silver Sky 解体新書もいよいよ大詰め!
いやいや、長くなってしまいました。
でも、これだけみっちり書いてるところはないんじゃないかな?と思います。

なお、この記事は2018年8月の時点での記事ですので、もしかしたら後から来た方が読まれる頃には全く違うスペックになっていたりするかもしれません(笑)
PRSはそれくらい意欲的にアップデートするメーカーです。
しかも、なにもインフォメーションがなく突然アップデートされた状態で入荷したりもします^^;
もし突然仕様が変わっていてもご了承くださいませm(_ _)m


さて!おそらく今回が最終回!

Pickup


PRS_2018_SilverSky_Frost_PUcover.jpg

ピックアップカバーも新たにデザイン。
丸みのあるカバーに635JMと刻印されています。


これまでにもオリジナルのシングルコイルは513や305、DC3で採用されてきましたが、ポールピースが見えないタイプでした。
なのでPRSとしては、すごく久しぶりの「普通の格好をした」オリジナルシングルコイルPUです。

どこまで遡るかというと、90年代後半にあったSSHの「Special」以来なので、実に20年ぶりくらいでしょうか。
(Specialは2008年頃にも復活しましたが、シングルコイルはLindy Fralin製でした。)









ピックアップを裏から!



PRS_2018_SilverSky_Frost_pgback.jpg

いろいろ楽しそうですね〜♪








PRS_2018_SilverSky_Frost_PUback1.jpg

もう少し近づいて。
ピックアップのマウントスクリューの通り道にはそれぞれ、ノイズ処理用の銅箔のテープが貼ってあります。








PRS_2018_SilverSky_Frost_PUcoution.jpg

ビンテージストラトはいわゆるゴムのクッションが入っていますが、
Silver Skyはヘタりにくい樹脂製のクッション

ワッシャーをかましてネジと絶縁テープの接地を良くしているところも細かな気遣いですね。








PRS_2018_SilverSky_Frost_Mpu.jpg

センターPUだけ、赤い印が付けられています。
RWRP(リバースワインド・リバースポール / 逆巻き逆磁性)なので、フロント、リアPUとの区別のためでしょう。








PRS_2018_SilverSky_Frost_PUimpeadance.jpg

実測値で6.71kΩ。
※完全に取り外していないため、この数値はあくまで目安となります。
PUは3つともほぼ同じ抵抗値でした。








PRS_2018_SilverSky_Frost_PUback.jpg

ボビンに巻かれたワイヤーは金属製のハトメに巻かれて、アウトプットワイヤーとハンダで接合されます。
ハトメはPUボビンにネジ止めされています。

ちなみに、ピックアップとピックアップカバーはピッタリに作られていて、簡単に外せないようになっています
無理に外そうとすると破損する危険性がありますので、むやみに触らないほうが無難です。








PRS_2018_SilverSky_Frost_catch.jpg

ワイヤーホルダー

PUの出力線は、セレクターとPUの間あたりに付けられたホルダーを通ってセレクターへと行きます。
ホルダーは「J」のような形になっていて、横からワイヤーを出し入れできるようになっています。








Electronics


次はエレクトロニクス!電装系です♪

まずはおさらい!
PRS Silver Skyのコントロールは下記の通り。
・マスターボリューム
・トーン(フロント&センタートーン)
・トーン(リアトーン)
・5wayPUセレクター


ストラトと同じように、サーキットがマウントされている部分だけにアルミシールドが貼られています。








では見ていきましょう♪


セレクター


PRS_2018_SilverSky_Frost_PUselector.jpg

大定番、安定のCRL社製の5wayスイッチです。
ピックアップのセレクションもストラト準拠です。


(小ネタ)
PRSのブレードスイッチは時期によって、Schaller製もあります。
また、3ピックアップのレイアウト(Custom22Soapbarとか)の場合、センターピックアップ単体のポジションがなく、フロントとリアのミックスが鳴るようになっていることが多いです。









マスターボリューム


PRS_2018_SilverSky_Frost_Volpot.jpg

PRS社特注のポット。
Coreモデルと同様のCTSのビンテージスタイルポットです。
実測値ベースですが、約300KΩでした。
シングルコイルらしいヌケ感を意識して、少し抵抗値高めのポットをセレクトしたのでしょう。


PRSのポットのトルク(回したときの重さ)が軽い!というのはPRSユーザーならば周知の事実だと思います。
ボリュームを頻繁にいじる人ならこの軽さは使い勝手が良いと思いますが、
常時フルテン派の方には、うっかり手が当たってボリュームが下がるのがちょっと嫌・・・という意見もあるでしょう。
そんなときには、もう少し重め(といってもいわゆる標準的なトルクのもの)のポットに交換しちゃいましょう。
それだけで安定感が段違いです。









ここで、ムム!という発見が。

PRS_2018_SilverSky_Frost_highcut.jpg

ボリュームポットに抵抗がついている!

ついている場所は、ピックアップセレクターからボリュームポットに入る足とケースの裏側(=グラウンド)。
値は2.4MΩ。

この位置に抵抗がついてるって他のブランドのギターでもほとんど見ないのですが、
実はこれが初めてじゃないのです。

それがこれ
↓↓↓
PG_Vol.jpg

値こそ違いますが、同じ抵抗の渡し方です。

さて、この機種は何でしょう???
マグレじゃなくて知ってる方がいたら、PRS博士ですね(笑)

いくつかの機種で見られますが、ごくごく限られた特殊モデルでしか見られません。


この抵抗、なんの為のものかと言いますと、おそらく「外来ノイズの緩和」
の為と考えられます。

シングルコイルのギターにこの抵抗を取り付けて、大音量でチェックしてみると、飛び込んで来るノイズの一部が抑制できました。
音質やポットのカーブが変わるほどの抵抗ではないので、ほんのちょっとの違いですが、
想像もできないサイズの会場で、いろんな電波が飛び交う環境でコンサートをする際には、
もっと顕著な違いが出るのかもしれません。


しかしこの抵抗、海外サイトを見てみると、「俺のは3.2MΩが!」とか「2.7MΩが付いています」とか、値が結構違う抵抗が付いている例があるようです。
マジかよ、と思って弊店在庫の他の個体の抵抗を覗いてみましたら・・・1本は2.7MΩが、もう1本は3.3MΩが付いていました・・・

どうなってるんでしょうこれは??謎です。
これだけ大きな値の抵抗だと、個体差に合わせているわけでもないでしょうし、本体の製造時期は1ヶ月しか違いません。
これは今は結論が出せないので、真相究明しようと思います。
続報をお待ち下さいm(_ _)m









気を取り直して、

トーン


PRS_2018_SilverSky_Frost_tonecap.jpg

PRS_2018_SilverSky_Frost_tonepot.jpg

トーンはストラトと違い、フロント&センターPU用と、リア用になっています。
ポットはCTS社製の250kΩが使われています。


トーンコンデンサはVishayの0.1μFが付いていました。
1つのコンデンサを2つのポットで共有しているところはストラトと同じですね。


しかしここでまた謎が・・・ボリュームに付いていた抵抗と同じく、他の個体を見てみると、Malloryの0.1μFが付いているではありませんか。。。
ただ、コンデンサーについては種類も値も耐圧も同じですし、『区別せず使っている』と、深く考えないほうがよさそうです。









以上、ピックアップとエレクトロニクスのご紹介でした。
謎めいた部分は少々ありましたが、ストラトを踏襲しつつ、アップデートするところはちゃんとしている点はさすがPRSだな、と感じました。



あ!配線材はCore シリーズと同じものが使われています!








まとめ


全5回に渡ってお届けしたSilver Sky解体新書、いかがだったでしょうか?
細かく見ると、ニヤッとしてしまう部分が各所にあり、『ただのストラトは作らねーぜ?』的な本機の意気込みを感じます。


ビンテージ 一辺倒でもなく、モダンスタイルでもない。
ハイエンドコンポーネントブランドが作る、どこか新しすぎるストラトタイプよりストラトらしく、でも古びすぎない。
そんな絶妙なポジションにうまく飛び込んだな、と、PRSのバランス感の良さが実感できます。


いやーかなりガッツリやったので疲れました(笑)
楽しんで頂けましたら幸いです^^
また何か機会があればやりたいですね!


それではまた♪
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2018年08月24日

【解体新書 その4】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ハードウェア後編:ペグ、ストラップボタン)


こんばんは。
Tでございます。


あまりに見どころが多くて大作になってきている今回のSilver Sky 解体新書!
残すところあと2回!・・・なのか?









今回はこちらです♪


ペグ(マシンヘッド)


PRS_2018_SilverSky_Frost_peg4.jpg

PRS社と言えば1985年の会社発足時には既にオリジナルのロック式ペグを採用していました。

その後も、

・Low Mass Locking Tuner
・Phase II Locking Tuner
・Phase II ”Grommet Style” Locking Tuner
・Phase III Locking Tuner
・”Tweaked” Phase III Locking Tuner

と、常にアップデートを続けています。



そして今回!
本モデル Silver Skyでまたもや新たなロックペグが誕生!




PRS Vintage Style Locking Tuner


PRS_2018_SilverSky_Frost_peg2.jpg

後ろから。
こうやってみると、そのまんま普通のクルーソンタイプのペグに見えますね。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pe.jpg

外した状態で上から。
サムスクリュー(弦止めネジ)がないと、上から見てもクルーソンペグそのまま。

サムスクリューを失くしちゃった場合は、何周か巻いたらロックしなくても使えそうです。(笑)









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew.jpg

これがサムスクリューです。
色が違うだけで、先代のPhase IIチューナー、現行のPhase III チューナーも形状は同じです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew3.jpg

Customや509、etc.のUS Coreモデルのスクリューと。
真っ黒でよくわからないですが、サイズや形状は一緒です。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew2.jpg

横から。
最初、色の違いで「ネジピッチが違う??」と思いましたが、同じサイズでした。

ちなみにこのサムスクリューは硬いスティール製ですが、
あまり強烈に締めると頭がポッキリもげてしまうケースがあります。

新しいものなら指で強く締めるだけでも大丈夫ですし、
チョーキング等で弦が引き出されるようならマイナスドライバーやコインで軽く締める程度にしておきましょう。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg3.jpg

ペグに取り付けるとこんな感じです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg5.jpg


ペグボタンは指の掛かりが良い、ザラッとした質感のプラスティック製
これは私感ですが、パーロイドのようなちょっと硬めな素材感のものに比べて、軽量な「気が」します

ペグボタンもいろいろな種類を試した中で、ジョンメイヤー氏が「これのサウンドと使い勝手が良い」とセレクトしたものだそうです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg4.jpg

PRSユーザーにはおなじみのロックタイプですが、ご存じない方に向けて説明すると、

1.ナット溝とペグポストの穴を真っ直ぐにして弦を通す
2.サムスクリューを締めて弦をロックする
3.弦を巻いてチューニングする

これだけ!簡単!便利!です。

最近のPRSは1周程度ポストに弦を巻いた状態がデフォルトになっていますが、
巻いても巻かなくてもどちらでも良いです。

アームを多用する場合は巻かないほうが安定しますが、テンションを稼ぎたい場合は3周くらい巻いて、
弦のリリースポイントを下げてあげるのも手です。










その他ハードウェア、ストラップボタン


PRS_2018_SilverSky_Frost_endpin.jpg

Silver Skyのストラップボタンは数少ない他のモデルとの共用パーツですね。
PRSオリジナルの大きいタイプです。

PRSのストラップはこのボタンがちゃんと入るようにボタンホールが大きく作られていますが、
他社製のストラップは入らない場合もあります。


《ロックピンについて》

ロックピンを取り付けたいというご相談は多いです。
Schaller製とJim Dunlop製に大別できますが、Schaller製はPRSのストラップネジを流用すればOKです。
そうすればネジ穴も潰れないですし、長持ちします。

問題はJim Dunlop
PRSのネジはネジ頭が大きくて使えません。かといってJim Dunlop付属のネジは細くてそのままではスカスカです。
なので、Jim Dunlopにする場合は穴埋めが必要です。
(過去にはPRSのネジ頭を削って取り付けたこともありますが、ちょっと大変です)





これでハードウェア編は終了!
次はいよいよエレクトロニクス関係に行きますよ。


それではまた!
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2018年08月21日

【解体新書 その3】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ハードウェア前編:ブリッジ)


こんばんは。
Tでございます。


PRS Silver Sky徹底研究も早いもので第3弾!

今回はハードウェア編です♪




PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeup2.jpg

それでは早速いってみましょう♪









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeup.jpg

Silver Skyはブリッジも新設計!

ビンテージストラトと言えばシンクロブリッジです。
このブリッジもシンクロブリッジをお手本にデザインされています。

全てのブリッジパーツがスティール(鉄)製です。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeside.jpg

横から見るとこんな感じ。
このアングルだとシンクロブリッジそのまんまですね。









では細かく見てみましょう♪


サドル


PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle3.jpg

サドルはいわゆる「プレスサドル」。
金属をプレス機で折り曲げて作られています。

前方(画像左側)に弦高調整用のイモネジが2個あるのもシンクロブリッジと同じです。
弦は真ん中辺りに見える楕円形の穴を通っていきます。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle.jpg

サドルはオーソドックスに後ろ側からネジとバネで止められており、
この止めネジがオクターブ調整ネジを兼ねています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle2.jpg

違う角度から。
オリジナルのプレスサドルに倣って弦の接地面に溝は付けられていません
なので、弦交換時にはちゃんとサドルの真ん中を通っているかチェックしましょう。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge_scale.jpg

サドル幅は約10.5mmです。
本の少しサドル間に隙間があるので、全体だと65mmくらいになります。









ブリッジプレート


PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeplate.jpg

ブリッジプレートも折り曲げて作られています。

サドルの弦高調整イモネジのガイドが付けられ、サドルの横ズレを防止するようになっています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge3.jpg

黒いクッションの覗くアームホルダーはPRS Tremoloの機構的を踏襲しています。
ネジ切りはなく、スポっと上から差し込むだけです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge2.jpg

後ろから見ると、アームホールの後ろ側にイモネジが見えます。
これの締め具合でアームのトルクを調整できます。









ブリッジ取り付けネジ



PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew6.jpg
★ここの写真がエラーで表示されないので再登録作業中です★
★数時間後にページのリロード(表示更新)をお願いします★

⇒ 登録し直しました!

ブリッジ取り付けネジはこんな感じの形状です。
ネジ頭のすぐ下に見える凹みに、ブリッジ側のナイフエッジ部分がハマるようになっています。

それにしても、ネジ一本とっても美しい。。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew.jpg

ちなみにブリッジ取り付けネジはPRS GEN III Tremoloと同じ形状です。
右上がSilver Skyのネジ、左下がGEN III トレモロのネジです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew2.jpg

右がSilver Skyのネジ、左がGEN III トレモロのネジです。
微妙に光りかたが違います。

これはSilver Skyのネジがスティール製で、GEN III用 のネジがステンレス製だからです。
当然ながら、GEN III用のネジは磁石にもくっつきません。









アームバー


PRS_2018_SilverSky_Frost_arm1.jpg

Silver Skyのアームバーは白のキャップがついています。
(通常のUSA製 PRSのアームキャップは黒)

ノブとのクリアランスも保たれています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_arm2.jpg

先日の第1弾でご紹介したジャックプレートも効果バッチリ。
全長が長めなノイトリック製プラグでも引っかかりません。

L型は抜きにくいし、やっぱり舟形ジャックにはストレートプラグが使いたいですよね。
よく考えられています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_arm3.jpg

PRSオリジナルトレモロのアームバーと比較してみました。
(※GEN IIIも共通)
太さ、長さ、中間の曲がり具合は同じです。

ただ、差し込み側の深さがSilver Skyのアームバーのほうが長くなっています。

これはいいですね!
他のPRSを使っている方からたびたび、「もうちょっとアームを浅い(= 高い)ポジションで使いたい、けど使用感は変えたくない!」という相談を受けます。

そんなお悩みが市販されたら解決されるかも知れません♪









イナーシャブロック


PRS_2018_SilverSky_Frost_block2.jpg

イナーシャブロックは黒色です。
これもスティール製。

スプリングは4本平行掛け、これまでのものと同じものだと思われます。
※PRSはスプリングもオリジナルで、硬さが他のメーカー品と異なります。









PRS_2018_SilverSky_Frost_spring.jpg

PRSのスプリングはブロックに差し込む部分が予め曲げられていて、
ハンマーで打ち込まれています。
知らずにグリグリ力任せに引き抜こうとすると、最悪折れますのでご注意ください!









今日はここまで!
ペグも一緒に上げるつもりでしたが、あまりに長大になってしまうので、ここで一旦終わります。

ブリッジだけで記事一枚になるとは・・・(笑)


まだ続きます!
近日の更新をお楽しみに!!

それではまた!
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2018年08月19日

【解体新書 その2】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ネック編)


こんばんは。
Tでございます。


前回が第1回だったシルバースカイの徹底研究、お楽しみ頂けたでしょうか?
見れば見るほどいたるところにアイディアが散りばめられていて、PRSの本気度が伺えます。



それではさっそく続きを行ってみましょう♪
いつもどおり、クリックで大きな画像が見られます。


今回はネック編!



PRS_2018_SilverSky_Frost_neck.jpg

ネックにもたくさん見どころがありますよ!









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckback.jpg

これは個体差ですが、うっすら杢目の出たハードロックメイプル。
PRSのボルトオンモデルのメイプルネックはほとんどがサテン仕上げですが、
Silver Skyは艶あり仕上げです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckback1.jpg


各所でレポートされているように、ネックは2フレット裏側からヘッドの付け根の先辺りで継がれています。
接着面を広く取っていて、強度面もバッチリです。









ヘッドにいってみましょう


PRS_2018_SilverSky_Frost_head.jpg

1弦側が少し伸びたヘッドシェイプ。
4-6弦に比べて1-3弦のペグが少し遠くなっています。









ヘッドを横から。


新生CEと並べてみました。

PRS_2018_SilverSky_Frost_headside1-3.jpg

1-3弦側から。

右側がSilver Skyです。
ナット位置がSilver Skyのほうが下にあるにも関わらず、ヘッドの耳(サイドの出っ張り)までの距離はかなり長いです。
John Mayer氏は「通常のPRSのヘッドストックはローフレットでのコードワークの際に左手が耳に当たるので、1弦側の耳の位置を遠くした」と語っています。
・・・羨ましい手の大きさです(笑)









PRS_2018_SilverSky_Frost_headside4-6.jpg

反対側の4-6弦側から。

右側がSilver Skyです。
こちらから見ると、Silver Skyのほうが耳の位置がナットに近いのがわかります。
エッジも丸くなっていて、この辺りにもストラトの雰囲気が感じられます。







ナットとトラスロッドカバー


PRS_2018_SilverSky_Frost_nut.jpg

ナットは牛骨、ストラト準拠のスタイルです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_headside.jpg

横から見ると指板が他のPRSに比べて薄いのがわかります。
ローズウッド指板に設けられたスロット(溝)にナットがはめ込まれています。
ヘッド側の指板エンドが逆アールに削られているのもストラトを意識してのデザインでしょうね。









PRS_2018_SilverSky_Frost_trussrod.jpg

トラスロッドカバーはヘアライン加工されたアルミ製。
落とし込みにピタッと収まるようになっていて、ヘッドトップに飛び出しません。
細かいところですが、トラスロッドカバーの取り付けネジもこれまでのPRS製品では見られない、銀の皿ネジです。

トラスロッドはこれまでのPRSと同様のタイプ。
シンプル且つ非常に効きの良いPRSオリジナルのロッドです。
ロッドナット上部に見える埋木にはマホガニーが使われています。









ネックエンドです。


PRS_2018_SilverSky_Frost_neckend2.jpg

同じボルトオン構造のCEはヘッドとネックエンドが継がれていましたが、
Silver Skyのネックエンドはワンピースです。

これは、CEやNF3 / DC3に比べてネックエンド部が薄く設計されているからで、
貼り合わせて厚みを稼ぐ必要がないからでしょう。

ハイフレットからジョイント部の台座部分へ続くカーブもかなり丸く面取りされているのがわかります。









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckend.jpg

ネックエンド側から。

本機のネックの木取りは追柾ですね。
指板はフラット貼りです。

ネック製作を担当した人のサインと日付、シリアルナンバーのステッカーが貼られています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_joint_dc_ce.jpg

CE → DC3 → Silver Skyを並べてみました。

ジョイント部はDC3の形状を踏襲した上で、ネックのジョイント部の厚みが薄くなり、
その分、ボディ側の厚みが増しています。
ストラトの影響は確かに感じますが、ボルトオンモデルの先輩と言えるNF3 / DC3のフォーマットを受け継いでいると言えるでしょう。

対して、PRSのCoreライン各種やCEは、ボディ側にはジョイント受けの部分が飛び出していません。
その分、フロントピックアップの下部までネックが入っており、十分なジョイント面積と強度を確保しています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_jointplate.jpg

プレートの形状もNF3 / DC3と同じ形状です。
ブラックのヘアライン加工に「SILVER SKY」、「JOHN MAYER MODEL」とJM氏のシグネチャーが刻印されています。









次は指板です!


PRS_2018_SilverSky_Frost_fbside.jpg

フレットはビンテージタイプのスリムなフレット
バードインレイも新たな小さなタイプになっています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_hb_fret_bird.jpg

上がCE、下がSilver Skyです。
目の錯覚テストではありません(笑)縮尺を間違えたわけでもなく、フレットの横寸を揃えています。

フレット及びバードインレイの大きさの違いが良くわかりますね。
微妙に、ですが指板のアール(ラディアス)がSilver Skyのほうがきつい(CE→254R / Silver Sky → 184R)のもよく見るとわかりますね。







以上、Silver Sky ネックセクションでした!
ネックでこれだけ尺を取るなんて・・・(笑)


まだ続きます!
引き続きお楽しみください。

それでは!
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