2019年08月16日

【永久保存版?】お盆の特別読み物「その4」90年代後半〜2008年のPaul Reed Smith GuitarsとBrazilian Rosewood Neck Guitars / The History of PRS Guitars. presented by ボトムズアップギターズ.


こんにちは。

今日でお盆休みも終わりですね。
でも今年は最大9連休なんて方も多いかもしれません。
当店は明日から営業再開しますので、この週末はぜひ遊びにいらしてくださいね。


東京本店では、非公開物件も多数取り扱っていますので、
もし、『Vintage PRS』や『Pre Factory Style』Private Stockなどにご興味おありでしたら、
事前にご連絡の上、ご来店ください(^^)

https://www.buguitars.com/contact.html




90年代のレギュラーモデル

PRS_1994_McCarty_TB_Top1.jpg
初年度製作のMcCarty。美しい。。。

さて、前回は90年代のリミテッドモデルに焦点を当ててみたわけですが、
じゃあその間のレギュラーモデルはどうなのよ?というと・・・

PRSの大定番モデルCustom24、The PRSことStandard、1988年発表のCE24という80年代デビューのラインナップに加え、ほぼ毎年、新しいモデルが登場します。

1990年 ⇒ EGシリーズ
1992年 ⇒ Custom22
1994年 ⇒ McCarty, Standard22, CE22
1995年 ⇒ Santana I
1996年 ⇒ Swamp Ash Special
1996年 ⇒ McCarty Hollowbody, Archtop シリーズ
1998年 ⇒ Santana II
2000年 ⇒ Singlecut


上記の主だったモデルの他、ローズネックやソープバーや、各モデルのStandardやMaple Topや・・・と挙げたらキリがない(笑)



PRS氏は新しいアイディアが出てきたらまず形にし、良いと思ったら市場に問う。
市場のレスポンスをみつつモデルをブラッシュアップしたり、また新しい試みをする。

「常に進化し、深化していく」
「新しいもののほうが良くなっていく」

そもそもが高いクオリティを有しているのに胡座をかかず、常に前を向いて進んでいく姿勢が素敵です。
ファンになっちゃいますよね^^







ハカランダネックの発見

PRS_1999_BRW_McCarty_10top_Bird_GHW_VA_neck.jpg
素晴らしく美しい木目のハカランダネックMcCarty


そしてもう一つ、90年代にはPRS社にとって非常に大きなポイントが存在します。

それがハカランダ(Brazilian Rosewood)ネック

当時も現在と既に変わらず木材の流通状況は良いわけではなく、ハカランダは当然入手が難しい材の筆頭でした。
そんな折、PRS社が懇意にしているウッドディーラーによって、大量の良質なハカランダ材がもたらされました。
廃業したとあるウッドディーラーの倉庫の奥深くから、遥か以前に切り出され、静かに眠っていた材が発見されたのです。

PRS氏はその量と金額に悩んだといいます。
しかし、最終的には購入を決断し、なんとか金策を成功、大量のハカランダ材を入手してギターを試作します。
後にPRS氏は「会社の存続を賭けるほどの金額だった」と語っています。


そのギターのサウンドの素晴らしさに感動したPRS氏は、
ハカランダをネック材として世に出す方法を考えます。


そして生まれたモデルが、
Dragon2000 と そのプロトタイプ的なハカランダネック・McCarty
Dragon2002 と そのプロトタイプ的なハカランダネック・Singlecut
です。

ともに250本の限定生産です。
ほぼ全数が米国で流通したため日本での知名度はいまひとつですが、Modern Eagleを凌ぐレベルの極上ハカランダ材をネックに使ったこのモデルは、既に非常に高く評価されています。


上記2モデルに加えて、2003年に発表したハカランダネックのSantana IIで手応えを感じたPRS氏は、これをなんとかレギュラーモデルとして出せないか・・・と模索します。


そして完成したモデルが、今でもPRSといえばこれ!という呼び声も高い、
Modern Eagle
Modern Eagle Singlecut Trem※2006年発表
です。

また、全く新しいコンセプトで製作された、513Rosewoodもハカランダネックでデビューし、モダンイーグルと共にハカランダネックモデルの双璧となります。



当時は物凄くセンセーショナルでした。
「指板に使うだけでも大変なハカランダ材をネックに使うなんて気が狂ってる!」
という声も多数ありました。

フラッグシップモデルとはいえ、定価100万円を超えるレギュラーモデルとなれば、当然の反応だと思います(笑)


しかし、皆様御存知の通りModern Eagleは大成功を収めました。
ハカランダの供給が深刻化し、生産完了のアナウンスが出た2008年までのたった4年でしたが、PRS社の名前を一躍有名にしたことは間違いありません。


ハカランダネックのマッカーティ、モダンイーグルについては、弊社Bossと山口和也さんもタメシビキ動画内で語っているので、ご存知の方も多いでしょう。

まだ見られていない方はこちらもどうぞ。音も聴けます♪

↓↓↓↓↓
ついに10年以上愛用したギターをタメシビキ!
究極のオールハカランダ・ネックを持つ、
Paul Reed Smith Modern Eagle VS McCarty Brazilian!






今でも「いつかはハカランダネック!」と夢見ている方は多いと思います。
今後、ハカランダを取り巻く状況が好転するとは思えませんし、
どんどん入手は難しくなっていくと思います。

いつ何時でも見つけたときが買い時!ですよ。






お盆休みの読み物2019.4部作は、ここまで!!

ほかにもたくさんのヒストリーがあって、たくさんのミュージシャンの逸話があったりするのですが、それはまた別の機会があればまた^^

こんなモデルを特集して欲しい!とかリクエストがあればぜひコメントをください♪


また店頭でお待ちしております!
お休みを頂きました分のリカバリーに努めたいと思いますので、ぜひメンテナンス/リペア/お買い物、等々、気軽にご相談ください。

それではまた♪
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posted by チーフT at 10:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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