2009年05月24日

新作一挙弾き比べ!

と、

言うわけで、

今日(5/23の深夜に書いています)入荷した限定モデル全機種と既存のリミテッドモデルを一挙弾き比べしてみましたので、感想を申し上げます。

弾き比べに使用したのは、




1.Killer Quilt Limied McCarty-Trem
(Fire Red with Red Burst)
(Quilt Top / Korina Back / WideFat Peruvian Mahogany neck / Rosewood Fingerboard / 57/08 Pickups / 3way and Coil tap)

2.Killer Quilt Limied McCarty-Trem
(Black Slate)
(Quilt Top / Korina Back / WideFat Peruvian Mahogany neck / Rosewood Fingerboard / 57/08 Pickups / 3way and Coil tap)

3.Killer Quilt Limied Custom24(Trem)
(Burnt Almond Burst)
(Quilt Top / Korina Back / STD shape Peruvian Mahogany neck / Rosewood Fingerboard / 57/08 Pickups / 3way and Coil tap)

4.1957/2008 Limied Custom24(Trem)
(Blueberry)
(1PC Quilt Top / Selected Light weight 1PC Mahogany Back / WideThin Peruvian Mahogany neck / Rosewood Fingerboard / 57/08 Pickups / 3way and Coil tap)

5.Custom Korina Artist McCarty-Trem
(Bonnie Pink)
(Flame Top / 1PC Korina Back / Korina neck / Rosewood Fingerboard / #6 Pickups / 3way and Coil tap)

6.513 STANDARD LIMITED
(McCarty Tobacco Sunburst)
(1PC Mahogany Top / 1PC Mahogany Back / Mahogany neck / Rosewood Fingerboard / 513 Pickups / 513 circuit)

7.Howard Leese Golden Eagle Limited Run
(Vintage Yellow / Amber)
(Curly hard maple Top / Selected 1PC Mahogany Back / Selected Mahogany neck / Brazilian Rosewood Fingerboard / Golden Ealge (SantanaII) Pickups / 3way balde, 1Vol 2Tones)

の7本です。

早速結論ですが、57/08 PUがらみの限定モデルでは「1.」が一番良かったです。

ハワードリースと513STDは別の属性のギターで、共にとても良かったです。本当にこの2本とも良かったですね。
(57/08系とは比較対象にはなりませんが、筆休め(耳休め)的に間に挟んで弾いてみました。
513STDは非常にまとまって(完成して)いて、価格も安いし“これ一本あればいろんな現場でやれる”という便利なファンクションとトーンを持ったギターでした。世界限定20本で、たったの4本しか国内入荷が無いのが惜しまれます。
バリバリにバンドとかで演奏される方にはブラジリアンネックの物より正直こちらをお勧めしちゃいます。
(メイプルトップじゃないからメンテとか見た目にも拘らなくて良いしね。 とか言っても一番見た目も良いヤツを一番に選定して来たんだけどね。ぴかぴか(新しい)

ハワードリースは「質感」、「演奏性」、「サスティーン」、「生鳴りのシャキっと感」、演奏時に悦に入れる感じ、全てを満たしていて見た目に違わぬ貫禄の一本でした。
あまりに俺が欲しい欲しい言うもんだから「じゃーもう一本個人所有で買ってください。」とT氏に刺されるほど。あせあせ(飛び散る汗)



さぁ、その57/08系Limited Editionの延長線上にある今回のKiller Quilt Seriesの感想をひとつ。

どれもトレモロブリッジ搭載モデルであるので、若干のホロウ感を持ちながら、以前の1957/2008リミテッドよりもコリーナボディから来る明るめのトーンが期待されたのですが、バッサリ切り捨てて言えば極端に音色がかけ離れている訳ではなく、同一モデルでの個体差の大小に近いような個人の好みの問題で片付けられるインプレッションを受けました。

もちろん違うのですが、良い悪いではなく、前回の57/08 Limitedを含め、見た目、演奏性、音質、などで自分にぴったり来るものを選べば問題無いな。という感じでした。

前回弾いた『Smokeburst series』やその前の『Paul's 28』の印象とはまた異なる、(Paul's 28は抜群に良かったですが)、各弦の分離感と各ノートの華やかさは今回のKiller Quilt Limitedの特徴と言えると思います。

特に「1.」を一番に選んだ理由は「サスティーンの豊潤さ」です。

「2.」は1.よりももっと引き締った音がして立ち上がりも良く個人的には好きだったのですが、気持ち「演奏の間が持たない」音の延びをしていて、それはまぁ弦の交換を含めた再セットアップもまだなんでこれから改善が期待されますが、ファーストインプレッションとしては点数を付けなければならない為、僅差で「1.」に軍配を上げました。

「3.」はまるで音が違い、低域の量感が減り、もっとプリプリした音質でした。ブラッシング交じりのディストーションのリフ/バッキングやクリーンのカッティング(COILTAPでのセンターミックス時など特に)などではとても気持ちよく弾けます。
ソロ弾きもなかなかの追従性と華やかさがノートにあって良好でした。幅広いジャンルに対応する一本でした。
(ちなみにこのカラーのギターはもう今後国内入荷の予定はありませんので、これまた4本しか手に入りません!)

「4.」は若干タイトさが増し、バランスが良く鳴ってくれました。私個人は「3.」よりもこちらが好きでした。もっとROCKな感じで。ワイドシンのネックもコンテンポラリーなプレイスタイルが主体な人にはグッドマッチします。

「5.」は私の個人購入ギターですが、最も第一印象が良くありませんでした。クリーントーンでの中抜けした音が、「嘘?!」って言いたくなるくらいビミョーでした。でもやはりオールコリーナの明るいトーンキャラクターは明快で、オーバードライブさせるとガラッと印象が変わります。ただどうもピックアップのマッチングは悪く、そのうち交換したいところですが、自腹ローンで購入した蒐集癖のコレクターズアイテムなのでフルオリで取って置こうなんていう、まったく私的な雑念がそれを許さなそうです。(まぁ私物なんで、いいか。)
重量はやや重い固体ですが、トーンは明るいです。コリーナの性質が味わえる一本。


以上のことから、

最も「演奏の間が持つ」=サスティーンが長く、倍音も豊かで、手癖をねじ込まなくても、音数(オトカズ)を増やしてごまかさなくても、プレイスタイルの幅を広げてくれる=演奏のキャパシティを広げてくれる、「1.」のKiller Quilt McCarty-Trem -Fire Red with Red Burst-を一等賞に決めました。


 さあ続けて同時入荷の限定物2本もインプレをお届け致します。

「6.」 PRS 513 Standard
以前の回路よりも「ノイズを減らしてシングルコイルのサウンドも太くしたんじゃないか?」と感じる程、各ポジションのトーンバランスがまとまっていて、鳴らし始めから好印象でした。

センターのシングルは常にシングルコイルなので、そのサウンドを絡めて、例えば“クリアハムモード”での各ポジションのサウンドメイクで演奏の全体をコントロールし、盛り上がるところでだけ“パワフルハムバッカーモード”にスイッチ一発で切り替え。なんてのも便利な使い方ですね。

音の分離感やチョークアップ後のビブラートでのサスティーン、コードのピッチ感、それぞれ超上級の一品でした。
この価格はお買い得ですね。
(限定1本限りの品ですのでその証明を後に送ってもらうことになっております。)


「7.」 Private Stock Golden Eagle
ハワードリースsignatureはハカランダ指板にモダンイーグルフレットを装着し、Like a 50s Round Shapeの太いネックに、演奏性の高いネック周り、ヒール周りの処理がなされていて、昔の古めかしいPRSギターの音色を最大限にレプリカしたギターという印象でした。

「これってSantanaのピックアップみたいだね!」とT氏に言うと、
「仕様書を読み解くと、“SantanaII”ピックアップがベースみたいですよ。」との返事。
俺も捨てたもんじゃない。(なんつってダッシュ(走り出すさま)

1マスターボリューム、1フロントトーン、1リアトーン、3wayブレードスイッチ、のコントロールですが、使い難さが一点。

フロントのピックアップを選択しているとレバースイッチかボリュームスイッチを操作するときにそれらが近すぎて指が当たること。

慣れれば問題無いかもしれませんが、この辺りも「復刻」であり、改善版ではないということでご愛嬌といった感じでしょう。

コレクションとしての所有はもちろんのこと、ギターの演奏が好きな人、オールドファッションのロックプレイヤーのバンド演奏にも非常にお勧めできます。

では、今日演奏したそれぞれのギターをちょっとご覧に入れましょう。

「1.」
Killer Quilt Series Limited McCarty Trem -Fire Red with Red burst-

「2.」
KQ_MT_BS_newAriv2.jpg

「3.」
Killer Quilt Series Custom24 -Burnt Almond burst-

「4.」
1957/2008 Limited Edition Custom24 Blueberrt finish

「6.」
513 Standard Limited / Only 4 available in Japan / This is the only one in Japa / McCarty Tobacco Sunburst finish

「7.」
ボディバックも縞を巻いたPre Factory期の良質なマホガニー材の雰囲気を持った物を厳選。

Howard Leese's Golden Eagle 復刻!

Howard Leese's Golden Eagle 復刻!

Howard Leese's Golden Eagle 復刻!



どちらの品も円高還元で安く定価設定されているので(実売も安い)、迷わず手に入れておきたい一品です。

以上、今回の選定品のファーストインプレッションでした!!

それでは、また。
posted by 東京本店 at 04:09 | 東京 ☔ | Comment(8) | TrackBack(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

またまた新製品入荷ですね。
私もこの中に気になる1本があるのですが
我が家の財務省の許可が出そうもありません(涙)

遅くなりましたが、先日は大変お世話になりました。
まさかあんな物が手に入るとは思ってなかったので
感謝感謝です。
今日は1日弾きまくっていました。
今後も何かとお世話になるかと思いますので
よろしくお願いいたします。
Posted by たく2024 at 2009年05月24日 18:09
こんばんは、たく2024さん!

お? 気になる一本が?

どれですか どーれーでーすーかー?! (←誰?!)


「あんな物」の件も大変淋しくもありますが、あれだけ求愛されれば想いは届くというものであります。
熱心さに打たれました。ありがとうございました!

またいつでもコメントください。
それではまた。
Posted by 筆者 at 2009年05月24日 20:57
こんばんは!

どれも素敵ですねぇ〜(うっとり・・・

個人的には、Golden Eagleちゃんが好みというか気になります(笑)

ほすぃ。。。はっ!?浮気はまだダメよっ!(自分に日夜言い聞かせてます
Posted by まや at 2009年05月27日 20:16
こんばんは、まやさん。

今週はほとんど外で、店におらず、また仕事の都合でパソコンもほとんど触っていなかった為お返事が今日になりごめんなさい!

さて、
浮気がしたいとの申し入れ誠にありがとうございます。 (←完全に勘違いモード)

そうですね〜 だったらやっぱりコレ ↓ で決まりじゃないですかね?!

http://www.digimart.net/inst_detail.do?instrument_id=DS00461146

ヨロシクオネガイシマスネー♪

(笑)
Posted by 筆者 at 2009年05月30日 23:14
こんばんは、重浦さん!

なるほど・・・これを買うと以後B.U.Gでギターを「タダ」で譲ってくださるというわけですね!(こちらも勘違いモード)
しょうがないなぁ〜、そこまでしてくださるならいっちゃおうかな〜(笑)

・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
え〜・・・、このギターは、どうやって使うんですか・・・?(爆)
Posted by まや at 2009年05月30日 23:47
こんばんは、まやさん。

おお!お買い上げありがとうございます♪♪

もちろん以後B.U.G.でギターを「タダ」で譲ります。

え? 「タダ」ってあの南アフリカ南東に位置する小さな島国で使われているべらぼうにレートが高い通貨ですよね?それを使ってご購入という理解でよろしかったのでは?




(↑ そんな通貨はありません。)



ちなみに、このギターはちゃーんと弾けます。
無論“ステージでギター回ししながら使う際のバランス”もPRSは考慮の上、開発・試験・販売しておりますから♪

わたしも同じギターを特注で塗りつぶしのパールホワイトにしたヤツをステージで使用しておりますが、最高ですよ!!



(↑ んなわきゃない。)



ま、あ、冗談はさておき。
12弦側がシタール効果を発揮してとても綺麗な音のするギターです。

6弦側もDragonIIピックアップで、ボディの体積との相乗効果で良く鳴ってくれますし、ね。

実は実は、かなり良い音もして見た目以上にご満足頂けるギターだったりします。

「見てくれだけのギターは作らねえ!」と豪語した某P.R.S.氏のフィロソフィーはここにも息づいているわけですね・・・ (遠い目)

では、納品日をご指定くださいませ m(_ _)m  ←うそうそ。(笑)
Posted by 筆者 at 2009年05月31日 04:24
こんにちは

先週も目茶苦茶忙しくてやっと落ち着いて
ギターを弾きつつ合間に書き込んでいます。
私の気になるギターは先日購入させて
いただいたのと同じ色のやつです。(6)
所有しているのがSTP3本なので次は
TREMかなあと思っています。
でもうちは財務大臣より3本までと決められて
いるので買うならどれか1本手放すことになるん
ですよね....(涙)
今の3本は手放せないしなあ....

「あんな物」は「家宝」と呼んで大切にして
おります。
しばらくしてメンテナンスでお目にかかる際
には某氏のウルトラQの様にブーメランに家紋
が入っていることでしょう(笑)

では、今後も愛器共々よろしくお願いいたします。
Posted by たく2024 at 2009年05月31日 17:18
こんにちは、たく2024さん。

お仕事お疲れ様です!最近雨も多く急に寒かったりもしますのでお身体お大事になさってくださいね。
時期的にもちょうどゲツマツでしたしね。ゲツマツは大変ですよね〜 (ゲッソリ)

さて、

「6」が気になりますか。

やっぱり以前からのようにフルパワーモードではパワフル過ぎ気味(なんだそりゃ)&ちょ〜っとミドルがブヨブヨ多すぎてアレな感じなのですが、だからこそクリアハムモードがあるわけで、、、とか考えさせられます。

「オールマホじゃあ音質的にはどうかな?」と先入観を持っていましたが、これが意外にもちゃーんと使えるギターで、価格も安いし満足頂ける品だと思いますね!

それから、

「家宝」その名も、おマ・・・  おぁ。アブネえ。

に、家紋をボディトップに焼き入れるそうで、大切にして頂いているのかそうじゃないのか、、、 (←完全誤解ネタ継続中) 嬉しいような嬉しくないような、、、


せめてピックアップカバーにレーザーで刻印するぐらいにして頂けないでしょうか。

レーザー刻印PUカバー 当店にて一個¥15,750にて承ります♪♪

宜しくご検討くださいませ。
Posted by 筆者 at 2009年05月31日 18:23
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