コメント返信があまりに長くなりましたので、こちらに記載させて頂きました。
O2さん、JP LTD の Kさん
こんにちは! もうだいぶ桜が咲いてまいりましたね、東京・神奈川も!
一昨日と昨日は定休日を利用してお休みを頂きまして、引越しの後片付けに取り組みました。
(やった! やっと家でもPCが使えるようになりました♪ 新築マンションで光ファイバーが引き込まれておりまして、LANが各部屋の壁コンセントへ玄関内の集合装置から分配されているのですが、その大元から無線ルーターで飛ばすことに成功して快適です。セキュリティを高度に設定してSSIDも隠蔽しましたのでまぁ安心かな、と。
しかし... まだまだ荷物の山です。和室と洋室一部屋ずつ潰れたままで途方にくれています(^_^;))
さて、順を追ってレスさせて頂きますと、
まず、P.A.F.というハムバッカーの本当のモデル名は 『 P-490 』 というのでございました。
これは実は意外に知られていなくて、みんなあのギブソンの50年代のハムバッカーはP.A.F.(パフ)だと思い込んでいるんですよね。
本当は、P-490というハムバッカーの裏面に、O2さんのおっしゃるように、“特許出願中”という意味の『PATENT APPLIED FOR』のステッカーが貼られていたんです。
ところが、その後特許を取得して、特許番号が付与されましたので、それ(※)をステッカーで貼ってある物や、ベースプレートの裏面(PUの裏面)に打刻してある物などが時代の流れと共に登場し、変遷を経て最終的には皆さんご存知の'57 Classicや、490R、500T、Burst Buckerへと移り変わっていきます。
(もちろんそれぞれの年代で別物です。系譜としてはこのようなルーツがありますが。)
50年代から80年代は以下のように流れていきます。
●オリジナルP.A.F. ⇒ ステッカード・No. P.A.F. ⇒ 刻印・No. P.A.F. ⇒ NEW・P.A.F.
ステッカード・No. P.A.F.には小さなシールで「PATENT No. 2.737.842」(※)という特許番号が貼られており、『ステッカード P.A.F.』とか『ステッカードナンバード P.A.F.』とか呼ばれています。
『刻印 P.A.F.』はその名の通り上記の特許番号が裏に刻印されています。これは『刻印ナンバード P.A.F.』と呼ばれますね。
それぞれの時代の物で、マグネットやターン数、機械や作業方法が異なり、それが故に区別されています。
そして『伝説』や『人気』も様々ですね。
良く「PAFには個体差がある」なんて話をしている人がいますが、だいたいやはりBurst(1959年製) or 近辺製のレスポールに載っているマイクを指して言っており、これらは個体差以前に生産タイミングで使っているワイヤーやマグネットが違うので、絶対比較ではないんですね、実は。 マグネットも1956年から1961年にかけてアルニコ2,3,4,5がありつつ、最終的には1961年からアルニコ5へと変わって行きます。
長い歴史の中で、時間が経ったあとで人気が再燃し、当時の資料やギターそのものを解析したけれど失われたモノゴトも多く、今のようなデータベース(コンピュータ)の世の中ではありませんでしたから、憶測や推測に頼らざるを得なかった部分が多く存在したというのが真実でしょう。
ええっと、
話が長くなってしまいましたが、P.A.F.と呼ばれるピックアップには正式名称「P-490」というモデル名があった。という話です。
※ハムバッカーの父、Seth Lover氏が最初に出願し取得したパテントナンバーは「PATENT No. 2,896,491」であり、それは1959年の6月28日とされています。しかし国内のネットに書かれている通説では、およそ 〜特許を取得する1961年までP.A.F.(オリジナル)があり、その後1962年からPATENT No. 2.737.842と書かれたステッカーが貼られたステッカードナンバードP.A.F.がある〜 と書かれていますが、前述のように歴史的にはもっと細分化されるはずで、恐らく本当のことは異なると思います。 もし完璧な情報をお知りの方はぜひご教授願いますm(_ _)m。
要するに、どこにでも注意書きとして書かれていますが、「書かれていることは間違っている場合もあります」とか「個人の意見です」とか「私見ですが」とか「情報の正確性は保証致しません」とか「この情報を使用した際に発生したいかなる損害も責任を負いません」の類を注意せねばならないということですね。 当方も正確性には注意を払っておりますが、Vintage論議に絶対はありませんので悪しからずご承知おきくださいますようお願いします。
それから、JP LTD の K さん SGで想起されるギタリストについてのご意見ありがとうございます。
世代下の身分としては、「ピートタウンゼント」は言われるまで気付いていませんでした。
あの特殊なレスポールでも赤のストラトでも、テレキャスター (2 x Hum) でもなく、SGを弾くピートタウンゼントの時代は勉強になりました。
調べて見るとそう言えば2000年に250本限定でフライトケース付きのSignature Model Gibson SGが発売されていましたね。
ピートタウンゼントと言えば、私のSchecterのギター (15年前に購入しその後ライブでのメインギターとして活躍。今でも即戦力状態にメンテナンスしてあり宝物です。) が非公式アーティストモデルとしても曰く付きのピートタウンゼントモデルなんですね。
PT-SやPT-TRADや、PT-2HやPT-CTMなどなど多種多様なモデル名と歴史がある (はず)んですが、これもまたほとんど資料が残っておらず、私のギターがいったい何者なのか生産国がどこであるのかといった事が実は分かっておりません・・・
もしどなたか詳しい方がおられましたら、ぜひ教えて頂きたく。
(分からなかったらギョウカイで聞いてみます)
そのうち写真とSPECを掲載するようにしますが、派手じゃなくてキレイな微スパークルレッドのボディにエボニー指板のメイプルネックなんですね。
ピックアップは2xハムバッカーで、どうもトムアンダーソンとのからみを強く感じさせるハードウェアとこのノンアジャスタブルポールピースのフルカバーのピックアップ。 謎が多いギターですが、当時その弾き心地の良さとレスポンス&ファットトーン+コイルタップの多彩なキャパビリティに惚れて、試奏してその場で即決で買いました。 (こいつは水前寺のBeatnic80の二階ですね)
この頃はギターを始めて5年くらい経っており、またバンドの路線としても脱ロック式トレモロギターを邁進中で(笑)、その時に衝撃を受けたのが、「Vanzandt」と「Schecter」でした。 その前に、Paul Reed Smithが憧れの“絶対手に入れるリスト”に入っていたわけですが、、。
と、言うことで、Gibson SGネタから飛躍して今ここにいるわけですが、やはり話が尽きませんね!
ギタートークは続くよどこまでも。と言うことで、また次回!
いつもコメントありがとうございます♪
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どうやら問題を履き違えていたようですね。
ギターの歴史を辿るのって楽しいですね。
またタメになる話を期待しております!
またこういうのやりましょうね。
(それこそ本職のPRSのほうでやれって?! (笑))
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