こんばんは。
Tでございます。
昨日の PRS Private Stock Santana II 1P Quilt Top & Back、いかがだったでしょうか。
なんというか、弾いていて幸せを真っ先に感じるギターです。
アガるギターとはまたちょっとベクトルの違う、不思議なギターですね。
さてさて、昨日の今日ですが、もう一本あるのです!
弊店Bossの現地オーダー品!
それがこちら!
今回も画像満載です!
●PRS Private Stock #7305 Hollowbody II with Piezo 1P Quilted Maple Top & Back - Faded Aquamarine - "Kissing Hummingbird inlay"●
販売価格 ⇒ SOLD! ありがとうございます
↑ この写真... PRSのスツールがちょうど良いところに来ましたね(笑)
数あるPRSのモデルの中で、最も手間がかかるのがこのホロウボディシリーズです。
端的に言うとフルアコ構造の為、ボディセンターとなる部分はボディ外周とブリッジ下部のみ。
ボディ内部は完全にくり抜かれ、ブリッジ下(根柱)を残して全て木くずとなります・・・
なんとも贅沢です。
だって、想像してみてください。プライベートストック級の木材をセレクトし、それがほとんど屑となるのですから・・・
高級なバイオリンを想像しない限り、もったいない根性がついつい顔を出しちゃいますね。(^^;)
ボディトップには2つのfホールが設けられ、ボディバックにもアーチが付けられます。
センター部分とは外周部分でトップとバックが、あとは根柱が接合されます。
この「Hollowbody II」はトップとバックがメイプル。
(※PSの場合はメイプルだけとは限りません)
通常1枚で済むトップ材が都合2枚必要になるので、それだけ高額になります。
さらに今回はワンピース材を豪勢に使用しています。
端的に言うとフルアコ構造の為、ボディセンターとなる部分はボディ外周とブリッジ下部のみ。
ボディ内部は完全にくり抜かれ、ブリッジ下(根柱)を残して全て木くずとなります・・・
なんとも贅沢です。
だって、想像してみてください。プライベートストック級の木材をセレクトし、それがほとんど屑となるのですから・・・
高級なバイオリンを想像しない限り、もったいない根性がついつい顔を出しちゃいますね。(^^;)
ボディトップには2つのfホールが設けられ、ボディバックにもアーチが付けられます。
センター部分とは外周部分でトップとバックが、あとは根柱が接合されます。
この「Hollowbody II」はトップとバックがメイプル。
(※PSの場合はメイプルだけとは限りません)
通常1枚で済むトップ材が都合2枚必要になるので、それだけ高額になります。
さらに今回はワンピース材を豪勢に使用しています。
長く弊店のストックをご覧になっている方の中には、「おおっ?これは・・・?」とピンとくる方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
そう、本機はBossが2008年に製作し、その後、著名ロックバンドで活躍中のミュージシャンの愛機として迎え入れられ、数々の名曲を産み出したプライベートストックのスペックを元にしています。
10年の歳月を歩んできた先輩ギターのように、本機にもたくさんの音楽を奏でて欲しいものですね。
では見ていきましょう♪
いつもどおり、画像クリックで大きな画像が表示されます。
ボディ
まずはボディトップ!
いやあ美しい。
南国の海を思わせる美しいブルー・グリーンカラーに、波打ち際のような不規則にうねるキルトの杢目がベストマッチング。
Tは個人的に、このアクアマリンカラー(やこれに類するカラー)を創り出し、命名した人は天才だと思います。
木には元々、各々が持っている色味があります。
メイプルであればほぼ真っ白なものから黄色っぽいもの、赤っぽいものと、同じメイプルでも産地や育成条件で色合いがかなり異なります。
PRS社は材を製材する段階でグレードとともに、「どの色合いにマッチするか?」でも細分化します。
このアクアマリンカラーを創出するには、鮮やかなブルーをしっかりと発色させながら、緑色とメイプルの持つ黄色味を絶妙にプラスすることによって、この青だけでも緑だけでもない、美しいカラーが生まれます。
なお、このギターのカラー名は「Faded Aquamarine(フェイデッドアクアマリン)」。
フェイデッド(褪色した)というには鮮やか過ぎないか?という考えもあるかと思います。
これは当社社長の重浦が「長く使い込んで行くに従って徐々に褪色していき、名前通りのカラーになっていくように」、という願いを込めて、敢えてやや濃い目のカラーで調色して作ってもらっているからです。
塗装を敢えてつや消しのラッカー(Satin Nitro Finish)にしているのも、使い込んで光沢が出てくる過程も楽しんで育てて欲しい、という願いを込めています。
「5年、10年と時を経て、より杢が際立つ様子を想像しながら手にして頂けると嬉しい。」と語っていました。
こういった小さな心配りまで汲み取って頂けると、このPrivate Stockを製作した甲斐があるというものです。
フェイデッド(褪色した)というには鮮やか過ぎないか?という考えもあるかと思います。
これは当社社長の重浦が「長く使い込んで行くに従って徐々に褪色していき、名前通りのカラーになっていくように」、という願いを込めて、敢えてやや濃い目のカラーで調色して作ってもらっているからです。
塗装を敢えてつや消しのラッカー(Satin Nitro Finish)にしているのも、使い込んで光沢が出てくる過程も楽しんで育てて欲しい、という願いを込めています。
「5年、10年と時を経て、より杢が際立つ様子を想像しながら手にして頂けると嬉しい。」と語っていました。
こういった小さな心配りまで汲み取って頂けると、このPrivate Stockを製作した甲斐があるというものです。
次はバックです!
トップと同じく、Private Stock グレードのワンピースキルトメイプル。
ちょっと杢目がトップより大きめな感じです。
これらネック、ヘッド、ボディ、全ての木材を10数年Private Stockを作り続けてきたBossがPRS Factory内で"Hand Select"しています。
ホロウボディはボディバックにもアーチが付けられているので、トップ材同様の厚みが必要になります。
つまり、Private Stockで製作する場合は、トップ材x2枚分の材料代に加え、アーチバックにする手間がかかります。
加えてホロウボディの内部は、外側のアーチに合わせて立体的に削り込まれています。
↓↓↓こんな感じです↓↓↓
上の画像はホロウボディスプルースのものですが、ホロウボディ2も構造的には同じです。
トップとバックがメイプル材になり、センターのマホガニーをサンドイッチする構造です。
つまり、センターのマホガニーは外周とネックジョイント部、ブリッジ下部以外は削られてしまうという、非常に贅沢な作りです。
こうして考えると、ギターへの愛着が更に湧くのではないでしょうか。
ネック & 指板 & ヘッド
まずはネックから!
ネックはCurly Mahogany(カーリーマホガニー)。
ぎっしりと詰まったフィギュア杢が美しい!
角度を変えて・・・
アップで・・・
ヘッド裏も・・・
どこを取っても杢だらけ!
まず普通にはお目にかかれないスーパーグレード材です。
マホガニーのカーリー杢はメイプルとは違った野趣溢れる質感に見入ってしまいますね。
時間を忘れてしまいそうです(笑)
指板へいってみましょう。
指板材はCoobolo(ココボロ)。
ココボロはハカランダ(Brazilian Rosewood)の後継材の一つとして非常に高い人気を誇りますが、
昨年よりワシントン条約による輸出入規制が一層厳しくなり、また良質な材が減ってきていることもあって、近年良い材の入手が更に難しくなっています。
本機に使用されているココボロは、この材特有のコントラストが美しい、流れるような木目のものを採用しています。
ツヤツヤの肌理からもグレードの高さを伺えます。
そしてなんといっても、このインレイ!
12フレットのこの特徴的なインレイは「Kissing Hummingbird」と呼ばれています。
向かい合ったハチドリがキスするような、非常におしゃれなデザインです。
Agoya Shell を Gold Mother of Pearl のアウトラインで巻いています。
12フレットのKissing Hummingbirdインレイを引き立たせるために、他のポジションマークはシックなムーンインレイにしています。
こちらもアゴヤシェルとゴールドマザーオブパールのコンビネーションです。
しかし! ここにも一工夫が隠されています!
一般的なムーンインレイの三日月の向きとは異なる向きに特注されています!!
さらに・・・
明度を下げて撮影してみました。
左の画像、19フレットと21フレットのインレイの輝き方が違うのわかるでしょうか?
実はこれ、それまでのフレットのインレイとコンビネーションを変えています。
わかるとニヤッとしてしまう細やかな仕様です。
(証明書にもその旨がちゃんと記載されています。)
ヘッドへいきましょう。
ヘッドにはボディとマッチングしたキルトメイプルを配しています。
こちらもつや消し塗装です。
別のアングルから・・・
ヘッドだけで日がな一日眺めていられますね。
見やすいように明度を下げて撮ってみました。
ヘッドのインレイはPSイーグルインレイ。
アゴヤのイーグルをゴールドマザーオブパールで巻いています。
イーグルが掴んでいるバナーには、「Private Stock #7305」と本機のPSナンバーがエングレイブされています。
ハードウェア
ペグは元となったPrivate Stockと同様にPhase II ”Grommet Style” Locking Tunerを採用。
Modern EagleやDGTに採用されたこのペグは、従来のPhase II Locking Tunerのヘッドトップ側からナットで締める方法を取らず、
クルーソンチューナーのようにブッシュが打ち込まれています。
ヘッドの響きを阻害しないこの仕様は、後のPhase III Locking Tunerへ継承されていきます。
Piezo ピックアップが内蔵されたアジャスタブルブリッジ。
サドル止めネジをわざわざ非メッキのブラス製にするあたりに、PRS社のサウンドに対する並々ならぬ拘りを感じます。
PU & エレクトロニクス
ピックアップはMcCarty(マッカーティ)のセット。
昨日のSantanaと同じくスカッフド(ヘアライン加工)ニッケルのカバーにゴールドのポールピース。
高級感のあるルックスになっています。
コントロールは複雑そうに見えますが、覚えてしまえば簡単です。
画像の右端に見える3wayのトグルスイッチはハムPUのセレクターです。
3つ見えるノブは右から、ボリューム、トーン、ピエゾPUのボリューム(ミックス時のミキサー)になっています。
2つ見えるミニスイッチは奥側がPUのタップスイッチ、手前側はPU & Piezoのセレクターになっています。
Piezo搭載の機種はアウトプットもPRS独自の機構になっています。
例えば・・・
●右側のMIX/MAG側のジャックだけに接続すると、ハムPUとPiezoPUの両方がのアンプから出力できます。
●MIX/MAGジャックからのシールドをギターアンプ(歪み)に、Piezoジャック からのシールドをもう一台のギターアンプ(クリーン)につなぐと、ミニスイッチのセレクターで、歪みとクリーンを別々のアンプから同時に出力したり、どちらか一方を選択したりできます。
また、Piezo側のアウトはDIを介したり、ミキサー卓に直接繋いでもOKな設計になっており、こちらのほうがナチュラルなアコースティックサウンドが出力できるようになっています。
サウンド
Hollowbody IIはメイプルトップ & バックのため、シャキッとした輪郭のはっきりした響きに、ホロウのエア感が混ざり合い、
高級感のあるサウンドになります。
マッカーティピックアップは往年のPRSサウンドキャラクターといえる中高域にピークのあるサウンドで、真空管アンプをクリーン〜クランチくらいに設定して鳴らしてあげると、コシのある、素晴らしいサウンドになります。
ピエゾ出力はぜひ、そのままミキサー卓やDTM環境に取り込んでみて欲しいクオリティです。
そのほうがギターアンプに入れるよりも相性が良く、リアルなエレアコに肉薄したサウンドが再現できます。
ライブ等で持ち替えが間に合わない、曲中で両方使いたい!という方にもぜひオススメです。
まとめ
昨日のSantanaに引続き、画像満載でのご案内となりました。
重量は2.50kg、さすがに超がつく軽さです。
美しいカラーのギターですが、どんどん弾き込んで、カラー名の通りに育ててあげていってほしいと思います。
そのころには無二の相棒となっていることでしょう!
ちなみにケースもかっこいい!
Paisley PS Hardcase!
考えてみると、ペイズリー柄のホロウボディのケースって珍しいですね。
ケースだけで存在感ありまくりです♪
実は・・・
最後までご紹介せずにいましたが・・・
実は、このPrivate Stockが、PRS Guitars USA 本家ウェブサイトのギャラリーに採用されました!!
こちら ↓ ↓ ↓ でご覧頂けます!!
https://prsguitars.com/privatestock/gallery_guitar/7305_hollowbody_ii_with_piezo
PRSのオフィシャルサイトのフォトギャラリーに採用される確率は1%にも満たない極めてレアな機会であり、世界中のPRSファンから羨望の眼差しを浴びることになります。
このスペシャルモデルがより高い価値を持ったことは非常に喜ばしいことです。
お知らせ
明日から16日までの3日間は東京店、福岡店ともに夏季休業とさせて頂きます。
17日から通常営業となりますので、本ブログの画像をじっくり眺めてご検討ください。
もちろん店頭でご覧頂けますので、ご予約もお待ちしております。
次回は休業明けに・・・?
それではまた!
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