

うーん良い杢です。
最近の10Topのなかでは抜群に良いですね。
Tでございます。
本日はP22についてちょっと掘り下げてみようと思います。
P22はCustom22をベースにしています。
ボディ厚はMcCartyより少しだけ薄く、ネックスケールは25インチ。
もちろん22フレットです。
カスタムベースのソリッドボディにPiezoが搭載されているのがこれまでにないスペックです。
ネックシェイプはパターンレギュラーのみ、オプションは10Topフレイム/キルト、ローズネック、ゴールド/ハイブリッドハードウェアがあります。
V12フィニッシュやPhaseIIIチューナーといった新スペックをもちろん搭載。

これが件のPiezoが仕込まれたブリッジ。
LR Baggs社と共同開発されたオリジナルのサーキットです。
サドルの一つ一つにPiezoの素子が取り付けられています。
P22のトレモロ仕様は現状ではありません。

ボディエンド側から。
ブリッジとボディの隙間に黒いものが見えますね。
これはコネクターで、ハーネスをカチッと取り付けています。
このハーネスがボディの中を通り、サーキットの収められるキャビティに繋がっていますので、
他のストップテールのようにスポっと取り外せたりはしません。
外す場合はブリッジスタッドを回して、上に引っこ抜くのが一番安全です。

5wayのブレードスイッチの位置が特殊なため、キャビティの形は独特です。
DGTとも違う形状。

フラッシュを焚くとまた違った色に見えます。
ボディサイドにはHollowbodyでお馴染みのアッセンブリーユニットが取り付けられています。
Mix/Mag,Piezoの各ジャック、バッテリーボックスの構成となります。
3つの出力方法が考えられます。
1.Mix/Magだけにプラグを挿した場合はマグネット(ハムPU)とPiezoが両方ともこちらからから出力されます。
2.Mix/MagとPiezoの両方にプラグを挿した場合は、マグネット(ハムPU)はMix/Magジャックから、Piezo PUはPiezoジャックから出力されます。
コントロールのミニスイッチで各出力のon/offを決められます。
3.Piezoジャックのみに挿した場合はPiezo PUのみが出力されます。
コントロールのミニスイッチがマグネット(ハムPU)を選択している場合は出力されません。

わかりやすく番号(abc)を振ってみました。
(a)はボリュームです。このボリュームはMag/Mixアウトにのみ効きます。
(b)は5wayブレードスイッチ。マグネットPUのポジションをセレクトします。Custom24と同様の動作をします。
位置が513や305と近い位置になるので、こちらのほうが利便性が高いかもしれません。
5wayブレードスイッチの各ポジション割り当てについてはこちらをご参照ください。
(c)はマグネット(ハムPU)とPiezo PUのセレクターです。このセレクターと(d)のブレンダーで出力バランスを調整します。
・ギターを構えた状態で上側だとPiezo PUのみ(マグネットPUはoff)
・ 〃 真ん中だとPiezo PUとMag/Mixの両方
・ 〃 下側だとマグネット(ハムPU)のみ(Piezo PUはoff)
(d)は前述の通りブレンダー。(c)のミニスイッチが下側(マグネットPUのみ)を選択している場合は特に効果はありませんが、真ん中の場合はPiezo PUとマグネット(ハムPU)のブレンド具合を調整します。
また、Mix/MagとPiezoジャック両方を使っている場合はブレンダーとしてのほか、Piezoのボリュームとしても機能します。
(e)は・・・って(e)を振り忘れました(笑)
数字が触れらていないノブ、これはトーンです。
言葉で説明すると結構複雑に見えますが、実際に触ってみると簡単です♪
マグネットPUは新デザインになった53/10PUセットを搭載。
名前の由来の10は2010年を意味し、53は1953年を意味します。
57/08や59/09も同様ですが、これらの名前に取られた年は、PUの素性にインスピレーションを与えた仕様を持つギターの生まれ年を表しています。
この53/10PUはカラッと明るく、太いミッドレンジが特徴的。
高域が刺さらない捉え方によってはマイルドな音ですが、レンジが狭く感じたり、くぐもったりして聞こえることはありません。
57/08と59/09はワイヤー自体が違うものが使用されていることを考えると、1953年のギターにインスピレーションを受けた53/10に使用されているワイヤーの特徴もなんとなく見えてきますね。
ゲインもさほど高くなく、聴感上は57/08よりほんの少し小さいかな?といった感じです。
Piezo PUはソリッドボディだとカリカリな感じかな?と思っていましたがそこはPRS、しっかり調整されていますね。
エレアコ的なアプローチだったHollowbodyのPiezoに比べると中域が増強され、キラキラ成分はちょっと控えめ。
このあたりの塩梅はさすがです。
変にPiezo PUだからと意識することなく、普通にサウンドセレクトの1つとして十分に使い込んでいかれるでしょう。
Swamp Ash Studioもライブにこれ一本!的なギターですが、このP22もこれ1本でなんでもできちゃうスグレモノです。


今回商談会でセレクトしたCustom24とこのP22は、こんな良杢10Topは次はいつ出てくるかわかりません(結構本気ですよ?)。
ご検討の方は迷わず行くが吉、です。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
明日、明後日は定休日ですので、金曜日のご来店を心よりお待ち申し上げます。
あ、もちろん本日は21時まで営業しておりますので、今夜のご来店も大歓迎です^^
それでは・・・
本当にいい感じの杢ですね。
10Topどころかアーティストグレード。
うちのArtistUもちょうどこんな感じです。
久しぶりに良いものを見させていただきました。
ところで、53/10PUセットは他のギターには搭載されていないのでしょうか?
説明を読んだら、何だか私好みのワードが一杯入っているので興味津々です(笑)
今度試しに行きますね。
いつもコメント有難うございます^^
このギターの杢は本当に良いです。
本当に、下手をするとアーティストグレードを凌駕するレベルです。
Artistシリーズはまた格別(別格?)ですからね^^;
PSの前身といえるギターなだけのことはあります。
53/10PUが搭載されているレギュラーラインナップのギターはME QuatroとJA-15だけですね。
今後の搭載予定も・・・?です。
ぜひ試してみてください。
お待ちしております♪
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