2012年08月20日

PRS仕様変更色々トピック

DGTstd_top.jpg

ん〜ナチュラルのマホガニー、美しい。
見た目もワイルド、音もワイルド。
でもちゃんと繊細な部分も持ち合わせる良いギターです。
しっかりと濃厚なキャラクターを持っているけれどスタジオライク、そんなコレ系のギターを探している方は手にしておかないと損をするかもですよ。

こんばんは。
Tでございます。
セミが最盛期を迎えています。
もう少しすると、ベランダや暗い道端でひっくり返って瀕死のセミにびっくりする時期ですね。

さて、今日は最近のPRSのサーキットについて少し。
PRSの主力機種、Custom24が大幅アップデートされ、現在は59/09ピックアップに新回路の5wayブレード仕様になっています。
そのCustomの回路や新ピックアップに関しては置いておいて(笑)、今回はその他にスペックに記載されてないけれど変更になっている部分をご紹介。


DGTstd_top2.jpg

それにしても・・・





DGTstd_back.jpg

良いですねぇ。



くどいか(笑)


DGTstd_Circuit.jpg

そのDGT Standardのサーキットです。





DGTstd_reg.jpg

まずはタップ回路。
これはStudioで採用されていた、抵抗を介してグラウンドに落とす仕様。
タップにしても極端な音量ダウンがなく、使いやすいです。
ややマイルドなタップ音になるので、逆に音量は少し下がってもキンキラキンのタップシングル音が欲しい!という方は抵抗を外してしまえばこれまでどおりです。





DGTstd_cap.jpg

次、コンデンサ。
古くはずっとセラミックのコンデンサが使われ、2008年あたりから現在と同じフィルムコンデンサになりました。
結果として、やや太めの音質になり、トーンを絞った際にもファットな感じの削れ方になりました。
今年あたりから今度はコンデンサの値が変わり、0.022μf(マイクロファラド)から0.033μfに変更になりました。
これはPaul's28から受け継がれた仕様といえるでしょう(Paul's28は違うメーカーの0.033μf)。
0.033μfは、主にP-90等で使われる値で、0.022μfよりも低い帯域まで削れます。

他にも、以下のような変更点があります。
●アウトプット・ジャック ⇔ ボリュームポットまでの配線が意図的に長くなっている。
●2008年に変更されたトーンコンデンサのつながれている位置が、2012年になって元に戻った。
●2010年頃から導電塗料が塗られなくなった。

全ては57/08系(59/09・53/10・おそらく現行DGTも?)のピックアップの音質特性を最大限に活かすための変更と言えますね。
こういった小さな変更も、57/08系の持っている音質特性を推し量る材料になります。
Paul氏の目指すトーンもこういった小さな積み重ねで少しづつ近づいていくのでしょう。

他にも「あれ?なんか違うな?」と思うと変更されていてびっくりすることがあります。
そんなことを発見できるのもこういった仕事ならではですね。
これからもアウトプットしていければと思います^^

明日は福岡店は定休日です。東京店は元気に営業♪
皆さまのお問い合わせ、ご来店を心よりお待ち申し上げます。
それでは・・・。




posted by チーフT at 23:37 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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