2013年06月15日

ステップアップトランス聴き比べ

こんばんは。
2日ほど雨が続いたと思ったら、今度はまたムシムシ暑い日が2日ほど続いていますね。
西日本では猛暑日が続いたりしているようですので、皆さま熱中症にはご注意下さいね。
Tでございます。

本日はアンプデイだった模様です。
そのお客さまの一人とのお話しの中で、
「ステップアップトランスってさ、メーカーや種類によって音が変わるの?」
というご質問がありました。

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ギターアンプ(にかぎらず電化製品その他)は大きく分けると日本国内(を含む100ボルト圏内)用に定格100ボルトで作られているものと、
117ボルトや120ボルト圏(アメリカ、カナダ等)、220ボルト圏(ヨーロッパ、中国、韓国等)向けにそれぞれ作られたものがあります。

220ボルト圏内の製品はさすがにそのままでは使えませんが、117や120ボルト圏の製品は、
そのまま日本国内でも使える物がほとんどです。
(精密な製品程、電圧にはシビアになっていきます。)

しかしながら、やはり製品本来のポテンシャルを発揮するにはやはり決められた電圧をかけてあげるのが一番です。
(電圧を下げたほうが好み、という場合も時にはあります。エフェクターとか。)

そこで登場するのがステップアップトランス(昇圧トランス)。
日本国内の定格電圧である100ボルトをインプットすると、117ボルトや120ボルトでアウトプットしてくれるものですね。
逆の作用をするのがダウントランス。
海外で日本国内仕様の製品を使う場合はダウントランスが必要です。
アンプによっては内蔵トランスがマルチ電圧対応タイプのものもありますが、あまり多くはありません。
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StepUpTrance.jpg

と、いうことで・・・以前にも音質比較をしたことがあったのですが、
今回は店内備品で用意してあるトランス3品、これを差し替えてチェックしてみました。

上画像の3つは全て100ボルト → 117ボルトに昇圧してくれます。
容量は左側と真ん中が600VA(100ボルト✕6アンペアまで)、右側は1000VA(100ボルト✕10アンペアまで)。
どれもギターアンプを駆動するには全く問題のない製品です。

3つとも、トランスなしに比べると格段に音の張り、ヌケが良くなり、歪みのワイルドさが増しました。
逆にクリーントーンもパリっとするので、マイルドで柔らかめなクリーントーンがメインな方はなくても良いかもしれません。

個々で比べてみると、左のトランスが音の張りやヌケ、歪みのドライブ感が高く、真ん中と右側は中域が厚めに出て、歪み感はほんの少し控えめ。
音量も左のトランスが少しだけ大きかったです。
個々人の好みやアンプとの相性もありますが、今回はマーシャル系のアンプで試したため、左のトランスが一番好印象でした。
お客さまも「違うもんだねー!」と感心しておりました。

このテのトランスはだいたい1万円前後から入手できます。
もし117ボルトや120ボルト仕様のアンプをご使用中の方で、
「もう少しハリがほしいな〜」というかたは、
一度試してみると解消するかもしれませんね^^
※100ボルト仕様のアンプは117ボルトで駆動しないようにしてくださいね。
最悪、再起不能になってしまいます。。。

今回試したトランスは以下3点です。
左:カスガ無線 UL-600UP
中:エレクトロハーモニクス EHU-600
右:トーエイ SU-10

他にもたくさんトランスを販売しているメーカーがありますので、一堂に会して試してみたいものですね。
皆さま、オススメのトランスがあったら教えて下さい(笑)

本日はここまで。
明日は日曜日、皆さまのお問合せ、ご来店をお待ち申し上げます♪
それでは・・・
posted by チーフT at 23:38 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | アンプ関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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