こんばんは。
Tでございます。
Silver Sky 解体新書もいよいよ大詰め!
いやいや、長くなってしまいました。
でも、これだけみっちり書いてるところはないんじゃないかな?と思います。
なお、この記事は2018年8月の時点での記事ですので、もしかしたら後から来た方が読まれる頃には全く違うスペックになっていたりするかもしれません(笑)
PRSはそれくらい意欲的にアップデートするメーカーです。
しかも、なにもインフォメーションがなく突然アップデートされた状態で入荷したりもします^^;
もし突然仕様が変わっていてもご了承くださいませm(_ _)m
さて!おそらく今回が最終回!
Pickup
ピックアップカバーも新たにデザイン。
丸みのあるカバーに635JMと刻印されています。
これまでにもオリジナルのシングルコイルは513や305、DC3で採用されてきましたが、ポールピースが見えないタイプでした。
なのでPRSとしては、すごく久しぶりの「普通の格好をした」オリジナルシングルコイルPUです。
どこまで遡るかというと、90年代後半にあったSSHの「Special」以来なので、実に20年ぶりくらいでしょうか。
(Specialは2008年頃にも復活しましたが、シングルコイルはLindy Fralin製でした。)
なのでPRSとしては、すごく久しぶりの「普通の格好をした」オリジナルシングルコイルPUです。
どこまで遡るかというと、90年代後半にあったSSHの「Special」以来なので、実に20年ぶりくらいでしょうか。
(Specialは2008年頃にも復活しましたが、シングルコイルはLindy Fralin製でした。)
ピックアップを裏から!
いろいろ楽しそうですね〜♪
もう少し近づいて。
ピックアップのマウントスクリューの通り道にはそれぞれ、ノイズ処理用の銅箔のテープが貼ってあります。
ビンテージストラトはいわゆるゴムのクッションが入っていますが、
Silver Skyはヘタりにくい樹脂製のクッション。
ワッシャーをかましてネジと絶縁テープの接地を良くしているところも細かな気遣いですね。
センターPUだけ、赤い印が付けられています。
RWRP(リバースワインド・リバースポール / 逆巻き逆磁性)なので、フロント、リアPUとの区別のためでしょう。
実測値で6.71kΩ。
※完全に取り外していないため、この数値はあくまで目安となります。
PUは3つともほぼ同じ抵抗値でした。
ボビンに巻かれたワイヤーは金属製のハトメに巻かれて、アウトプットワイヤーとハンダで接合されます。
ハトメはPUボビンにネジ止めされています。
ちなみに、ピックアップとピックアップカバーはピッタリに作られていて、簡単に外せないようになっています。
無理に外そうとすると破損する危険性がありますので、むやみに触らないほうが無難です。
ワイヤーホルダー
PUの出力線は、セレクターとPUの間あたりに付けられたホルダーを通ってセレクターへと行きます。
ホルダーは「J」のような形になっていて、横からワイヤーを出し入れできるようになっています。
Electronics
次はエレクトロニクス!電装系です♪
まずはおさらい!
PRS Silver Skyのコントロールは下記の通り。
・マスターボリューム
・トーン(フロント&センタートーン)
・トーン(リアトーン)
・5wayPUセレクター
ストラトと同じように、サーキットがマウントされている部分だけにアルミシールドが貼られています。
では見ていきましょう♪
セレクター
大定番、安定のCRL社製の5wayスイッチです。
ピックアップのセレクションもストラト準拠です。
(小ネタ)
PRSのブレードスイッチは時期によって、Schaller製もあります。
また、3ピックアップのレイアウト(Custom22Soapbarとか)の場合、センターピックアップ単体のポジションがなく、フロントとリアのミックスが鳴るようになっていることが多いです。
PRSのブレードスイッチは時期によって、Schaller製もあります。
また、3ピックアップのレイアウト(Custom22Soapbarとか)の場合、センターピックアップ単体のポジションがなく、フロントとリアのミックスが鳴るようになっていることが多いです。
マスターボリューム
PRS社特注のポット。
Coreモデルと同様のCTSのビンテージスタイルポットです。
実測値ベースですが、約300KΩでした。
シングルコイルらしいヌケ感を意識して、少し抵抗値高めのポットをセレクトしたのでしょう。
PRSのポットのトルク(回したときの重さ)が軽い!というのはPRSユーザーならば周知の事実だと思います。
ボリュームを頻繁にいじる人ならこの軽さは使い勝手が良いと思いますが、
常時フルテン派の方には、うっかり手が当たってボリュームが下がるのがちょっと嫌・・・という意見もあるでしょう。
そんなときには、もう少し重め(といってもいわゆる標準的なトルクのもの)のポットに交換しちゃいましょう。
それだけで安定感が段違いです。
ボリュームを頻繁にいじる人ならこの軽さは使い勝手が良いと思いますが、
常時フルテン派の方には、うっかり手が当たってボリュームが下がるのがちょっと嫌・・・という意見もあるでしょう。
そんなときには、もう少し重め(といってもいわゆる標準的なトルクのもの)のポットに交換しちゃいましょう。
それだけで安定感が段違いです。
ここで、ムム!という発見が。
ボリュームポットに抵抗がついている!
ついている場所は、ピックアップセレクターからボリュームポットに入る足とケースの裏側(=グラウンド)。
値は2.4MΩ。
この位置に抵抗がついてるって他のブランドのギターでもほとんど見ないのですが、
実はこれが初めてじゃないのです。
それがこれ
↓↓↓
値こそ違いますが、同じ抵抗の渡し方です。
さて、この機種は何でしょう???
マグレじゃなくて知ってる方がいたら、PRS博士ですね(笑)
いくつかの機種で見られますが、ごくごく限られた特殊モデルでしか見られません。
実はこれが初めてじゃないのです。
それがこれ
↓↓↓
値こそ違いますが、同じ抵抗の渡し方です。
さて、この機種は何でしょう???
マグレじゃなくて知ってる方がいたら、PRS博士ですね(笑)
いくつかの機種で見られますが、ごくごく限られた特殊モデルでしか見られません。
この抵抗、なんの為のものかと言いますと、おそらく「外来ノイズの緩和」
の為と考えられます。
シングルコイルのギターにこの抵抗を取り付けて、大音量でチェックしてみると、飛び込んで来るノイズの一部が抑制できました。
音質やポットのカーブが変わるほどの抵抗ではないので、ほんのちょっとの違いですが、
想像もできないサイズの会場で、いろんな電波が飛び交う環境でコンサートをする際には、
もっと顕著な違いが出るのかもしれません。
しかしこの抵抗、海外サイトを見てみると、「俺のは3.2MΩが!」とか「2.7MΩが付いています」とか、値が結構違う抵抗が付いている例があるようです。
マジかよ、と思って弊店在庫の他の個体の抵抗を覗いてみましたら・・・1本は2.7MΩが、もう1本は3.3MΩが付いていました・・・
どうなってるんでしょうこれは??謎です。
これだけ大きな値の抵抗だと、個体差に合わせているわけでもないでしょうし、本体の製造時期は1ヶ月しか違いません。
これは今は結論が出せないので、真相究明しようと思います。
続報をお待ち下さいm(_ _)m
マジかよ、と思って弊店在庫の他の個体の抵抗を覗いてみましたら・・・1本は2.7MΩが、もう1本は3.3MΩが付いていました・・・
どうなってるんでしょうこれは??謎です。
これだけ大きな値の抵抗だと、個体差に合わせているわけでもないでしょうし、本体の製造時期は1ヶ月しか違いません。
これは今は結論が出せないので、真相究明しようと思います。
続報をお待ち下さいm(_ _)m
気を取り直して、
トーン
トーンはストラトと違い、フロント&センターPU用と、リア用になっています。
ポットはCTS社製の250kΩが使われています。
トーンコンデンサはVishayの0.1μFが付いていました。
1つのコンデンサを2つのポットで共有しているところはストラトと同じですね。
しかしここでまた謎が・・・ボリュームに付いていた抵抗と同じく、他の個体を見てみると、Malloryの0.1μFが付いているではありませんか。。。
ただ、コンデンサーについては種類も値も耐圧も同じですし、『区別せず使っている』と、深く考えないほうがよさそうです。
ただ、コンデンサーについては種類も値も耐圧も同じですし、『区別せず使っている』と、深く考えないほうがよさそうです。
以上、ピックアップとエレクトロニクスのご紹介でした。
謎めいた部分は少々ありましたが、ストラトを踏襲しつつ、アップデートするところはちゃんとしている点はさすがPRSだな、と感じました。
あ!配線材はCore シリーズと同じものが使われています!
まとめ
全5回に渡ってお届けしたSilver Sky解体新書、いかがだったでしょうか?
細かく見ると、ニヤッとしてしまう部分が各所にあり、『ただのストラトは作らねーぜ?』的な本機の意気込みを感じます。
ビンテージ 一辺倒でもなく、モダンスタイルでもない。
ハイエンドコンポーネントブランドが作る、どこか新しすぎるストラトタイプよりストラトらしく、でも古びすぎない。
そんな絶妙なポジションにうまく飛び込んだな、と、PRSのバランス感の良さが実感できます。
いやーかなりガッツリやったので疲れました(笑)
楽しんで頂けましたら幸いです^^
また何か機会があればやりたいですね!
それではまた♪
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