こんばんは。
はやいものでゴールデンウィークものこり2日。
ここ数日はお天気も良くて暖かくて、行楽日和ですね!
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
Tでございます。
連休中ですが、こちら東京本店にはまたもや素晴らしいギターがやってきましたよ♪
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2008年製 PRS Private Stock Custom24
[1985 reproduction]Vintage Yellowです♪
唸るほど綺麗なコンディションで傷一つなく、新品より綺麗なんじゃない?と思うほど。
委託販売品ですし、正直...購入する方以外、試奏をお断りしたいほど綺麗です。(汗
それでは細部を見ていきましょう。
と、まずはその前に。
本機は“1985 reproduction”と命名されています。
この由来から。
1985年といえばPRSファンには馴染み深い年ですね。
そう、PRS社が創業した年です。
本機はその85年当時のスペックを踏襲した内容となっています。
現在では、Private Stockのオーダー・ラインナップにある、Custom24“Retro”の原型となったモデルとも言えます。
それまで、“Private Stock”のオーダーですら、Vintage PRSと言われる1980年代のCustom(Custom24のこと)を復刻することを拒んできたPRSが、ユーザーからの熱いリクエストに応える形で2007年頃から短い数年の間、この“1985 Reproduction”をPSで生産しました。
本機はその歴史の中でも、少し珍しい仕様を持っており、見た目とSOUNDの高融合を得たひと品と称せます。
見た目で欲しくなり、
さらには、弾いて感動するギター、
そういう物がなんとなく最近少ないような気がする中、
これは、本当は下記のように多くを語らずとも触れば納得の逸品だと断言したい品です。
それでは今度こそ、細部を見ていきましょう。
※画像は全てクリックで大きくなります
その1 木材
【トップ材: East Coast Curly Maple】
フレック(入り皮)が入った非常に硬質な材が採用されています。
さすがプライベートストック!な深く美しい杢目。
うっとりしちゃいますね。
【バック材: Curly South American Mahogany】
サウスアメリカンマホガニーはその名の通り南米産のマホガニーです。
ホンジュラスマホガニーと同じオオバマホガニーで年々良材が減ってきています。
カーリー杢が出た、マホフェチにはタマラナイ材ですね。
【ネック材: Hard Curly South American Mahogany】
ボディより更にくっきりした杢が出たネック材。
同じマホガニー材でもボディとネックで材のとり方も材質も違うのが見て取れます。
ネックシェイプはOriginal Regular Taper。
通常のレギュラーネックとほぼ変わりませんが、当時のネックシェイプを踏襲しています。
ネックエンドの台座が小さい「スモールヒール」。※当時と現行の間くらいのサイズになっています。
【指板材: Brazilian Rosewood】
指板材はハカランダを採用。
1985年〜91年までのCustom、Standardはハカランダ指板です。
その年その年で表情の違いに傾向があります。
本機のハカランダは“Dark Brazilian Rosewood”と呼びたい、黒々していて良く詰まった良材です。
その2 ボディカーブ
【PSならではの深く立体的なカーブ: Vintage Violin Carve】
深くダイナミックなカーブが付けられています。
「Vintage Violin Carve(単にDeep Carveとも)」と呼ばれるこの深いアーチは、
手作業でないと作り出せない立体的なカーブです。
ビンテージPRSや一部のプライベートストックのアーチがひときわ美しいのはこのためです。
その3 インレイ
【バードインレイ: Oldschool Birdinlay (Solid Abalone)】
指板のインレイはPSグレードの無垢アバロンのオリジナルバード。
黒々としたハカランダによく映えます。
【ヘッドストック: Pre-factory Style Small Eagle】
85年以前のいわゆる“プリファクトリー期”に採用されていた小ぶりなイーグルインレイです。
※当時既に通常サイズのイーグルも存在していました。
スモールイーグルインレイはこの時期にPSのみで復活し、後にExperience Limitedでも採用されました。
ノーマルサイズと比較のために重ねてみると大きさの違いが良くわかりますね。
通常のPSの場合、ヘッドストックにインレイを入れる際は必ず突板を貼り、その上にインレイを載せます。
本機のようにネック材(=ヘッド材)に直接インレイを入れるのは非常に珍しい仕様です。
その4 カラー&フィニッシュ
【カラー: Faded Vintage Yellow (Cherry Back)】
少し褪色した風合いを再現したフェイデッド・ヴィンテージ・イエロー。
ボディバックはチェリーレッド。
PSチームだからこそ成し得る特別な塗装技法によって、
ビンテージPRSに見られるメイプルトップの杢の段々、マホガニーの導管の凹みが見られます。
この雰囲気の為にVintage PRSを蒐集してしまうほど・・・
いやあ、、たまりませんね。
その5 ハードウェア
【ペグ: Schallerマーク入りのPRS original locking tuners】
85年製のギターにはシャーラーのロゴ入りのオリジナルウイングペグが付いています。
このPRS オリジナル・ロッキング・チューナー はシャーラーM6ペグがベースで、ヘッドとペグのサイズの関係上、3弦と4弦が一本のネジで留められているのも特徴です。
歴史的には、その後 PRSロゴ入り のロック式ペグに順次切り替わって行きます。
この“シャーラー刻印”のペグはマニア感涙のポイントです。
後に登場するM6miniベースのLow Mass locking tuner、 PhaseII tuner、全く新しい設計のPhaseIII tunerに比べて重量があり、サウンドもどっしりした傾向にあります。
(ヘッド落ちしない絶妙のバランスです)
【ブリッジ: Mil-com PRS Tremolo Bridge】
ビンテージPRSと同じ、ミルコム社製のトレモロブリッジを搭載。
このブリッジはベースプレートとイナーシャブロックが一体成型のブラス製です。
上からベースプレートを見た時に、イナーシャブロックを止めているネジがありません。
この一体成型ブリッジは91年に現在と同じネジ止めに変更され、92〜93年頃には非常に少数ですがアルミ製のブロックが採用されたものもありました。
現在のトレモロブリッジもネジで強固に止められているので、音質的には大きく変わらないように感じますが、Tの私感では一体成型のブリッジのほうがダイレクトに音が響いて前に出る感じがします。
【エンドピン: ホーン内側に入ったエンドピン】
85年の個体はエンドピン位置がホーンの先端内側に入って取り付けられているのが特徴です。
当時の仕様をよく踏襲しています。
その6 コントロール
【Control: Original 5way Rotary SW & Sweet switch】
80年代の仕様といえばこのサーキットが真っ先に浮かぶ方も多いかもしれません。
ボリューム、ウェハースタイルのオリジナル5ウェイロータリースイッチ、(若干ニュアンスが違いますが)プリセットトーンの役割を果たすスイートスイッチ(ミニスイッチ)で構成されています。
5ウェイロータリースイッチは年式によって3種類の出力パターンがあり、本機は85年仕様のワイヤリングになっています。
出力パターンは以下の通り。
10: Treble Humbucker
9: Power Out-of-Phase
8: Treble & Bass
7: Parallel Single Coil
6: Bass Humbucker
9番のパワーアウトオブフェイズがとにかく特徴的です。
8番がトレブルとベースのハムミックスになっているのも以降のパターンと違いますね。
スイートスイッチは高音域を少し丸め、中域にピークが出るようになっています。
ちょうど、ワウを半掛けしたようなサウンドになります。
効きに個体差があり、バッチリかかっているのがわかる個体と、ほとんど変わらない個体とあります。
この個体はかかりはまあまあです(笑)
【Pickups: PRS #6 PUset】
ピックアップはSinglecut Tremに搭載されていた#6セットの5way対応特注品を搭載。
(通常の#6PUは5wayロータリースイッチには対応していません)
#7のオープンタイプとしてアレンジされたモデルで、いまだに人気の高いピックアップです。
明るくヌケが良いサウンドで、クリーンからロックな歪みまでオールラウンドに鳴らせます。
Reproductionモデルには「'85 original Standard PU」が通常は搭載されているので、
これまでに他の個体を弾かれた事のある方も、また違った印象を持たれると思います。
今後入荷する予定の57/08 PUや、品薄になってきた限定PUの 1985 Standard PU セットを載せても面白いかもしれませんね。
その7 付属品 / ケース
付属品はCOA(証明書兼スペックシート)、コルグ保証書、ハカランダの輸入証明書、取扱説明書、アーム、レンチ、ウイングペグ止めねじ、ケースの鍵。
ケースはブラウンスエードのプライベートストックケースです。
最後に・・・
プライベートストックだからこそ実現できる夢の仕様です。
ド派手でキラキラの宝石のようなPSももちろん素敵で、サウンドも素晴らしいのだから文句のつけようがないわけですが、こういったPRSの歴史を掘り下げるモデルを手に入れることもまた、とても有意義だと思います。
お手持ちの現行モデルやビンテージと見比べてみるも良し、弾き比べて楽しむも良し。
もちろん・・・ガンガン弾きまくって貰えればギターもとっても喜びます^^
新品当時の販売価格は150万円ほど、今回は非常にお買い得な価格でご案内です♪
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最後に、色々な角度のトップ画像を見て頂き、本日はおしまいとさせて頂きます。
それでは〜^^
本ギターのオフィシャルHPギャラリーページはこちらです。合わせてご覧ください。
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