行って参りました。
ヨーロッパ来日公演 『
"Start From The Dark" Japan Tour 2005』 初日 東京国際フォーラム。
会場は開演前までには満席率95%と言える状態に達していて、真面目な出席率(笑)に感動。年齢層は30代後半から50代にかけてがほとんどであったろうか。確かに層的にはとてもロック好きの若者だとは言えない集団ではあるが、なにせ13年ぶりの新作を引っさげての来日だ、青春を振り返ってみるのも悪くない。
もちろん若者もいる。仕事帰りの20代後半サラリーマンと思しき男達が、ネクタイを外しワイシャツを脱ぎ、人目も構わず周囲にその裸をさらして、ヨーロッパT−シャツへ"武装"する姿は、熱いファン心理を感じさせ「うんうん、盛り上げてくれ。」と、頼もしく思えた。
場内が暗転するとどうだ、いっせいにオールスタンディングで拍手&オッオッオッオッという掛け声で場内が埋め尽くされた。うん、いい、いいぞ。私は一階席の少し後ろのほう真ん中右手寄りで見ていたのだが、「なかなかヨーロッパファンも、バンドを楽しませる気持ちが旺盛じゃないか」と感心した。((いまさらだが断っておくが私は、特別、ヨーロッパのファンというわけではない。今回は新作のプロデューサーであるケビン・ネルソン氏と、ある人物が話をする為の通訳としてお呼ばれしていたのである))
周りには「奥様これから銀座でお食事ですか?」と聞きたくなるような格好のオバちゃまが居て、「若い頃からのファンなのかなぁ?にしては結構歳くってんなぁ... 誰のファンだろう?」などと思ったりもしたが、オペラグラスで食い入るように見ていたのはギタリストの
ジョン・ノーラムだったように見えた。
おっと話が脱線したが、そう、客電が暗転して一曲目に来たのは新作『スタートフロムザダーク』から、その一曲目である『Got to have faith』。
これは決まった。ボーカル『ジョーイ・テンペスト』のマイクスタンドパフォーマンスとギターリフ、ライティングがビタッと決まった曲の締めは非常に気持ちが良かった。
PAの音的にはバランスが悪い印象を受けてしまったが、素早い追いつきをみせて2曲目の中間には割と良い感じの音で聞くことができた。
ライブの進行は、新旧織り交ぜながらの曲順で行われ、オーディエンスの反応を見ていると明らかに新作のファンというよりは旧来からのファンであることが顕著に伝わってきた。昔の曲はレギュラーチューニング、新作はドロップDなどそのセッティングに違いがあるため、ギター持ち替え等々曲間の間がたくさんある進行ではあったが、ボーカルのオーディエンスに対する丁寧な英語でのアピールや、中弛みしそうな中盤以降に持ってこられた新作タイトル曲『スタートフロムザダーク』での興奮を煽るライティングなどで、場の空気は萎むことなくアンコールまで行ったと感じた。
特にその後に持ってこられた新作からの『FLAMES』なんかはCDで聞くよりもかなりかっこよかった。
それにしてもライブ中一貫して見られたジョーイのアグレッシブな、その年齢を感じさせないステージングは実に圧巻であった。ステージ狭しと走り回り、ヘッドバンキング、エアーギター、マイクスタンドパフォーマンス、とエネルギッシュなアクションをまざまざと見せ付けていた。あれに会場がひっぱられて、弛む事無いコンサートになったといっても過言ではない。
ただ、恐らく、ギタリストのジョン・ノーラムのファンにはあのライティングはいただけなかったであろう・・・ ギターソロであろうと、ボーカルにしかスポットが当たっていないため、ギターを弾きまくっている姿があまりよく見えなかったのだ。
こうして仕事のついでに観覧させてもらったヨーロッパ公演だが、個人的な総評としては5段階評価で4は充分に楽しめたと言いたい。
帰り際に呼んでくださった知人にこう言いました。「明日の追加公演、
渋谷AXは盛り上がるでしょうねぇ。私もスタンディングの中規模な箱で観たかったですね!」

posted by 東京本店 at 05:04
| 東京 ☁
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