2018年08月24日

【解体新書 その4】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ハードウェア後編:ペグ、ストラップボタン)


こんばんは。
Tでございます。


あまりに見どころが多くて大作になってきている今回のSilver Sky 解体新書!
残すところあと2回!・・・なのか?









今回はこちらです♪


ペグ(マシンヘッド)


PRS_2018_SilverSky_Frost_peg4.jpg

PRS社と言えば1985年の会社発足時には既にオリジナルのロック式ペグを採用していました。

その後も、

・Low Mass Locking Tuner
・Phase II Locking Tuner
・Phase II ”Grommet Style” Locking Tuner
・Phase III Locking Tuner
・”Tweaked” Phase III Locking Tuner

と、常にアップデートを続けています。



そして今回!
本モデル Silver Skyでまたもや新たなロックペグが誕生!




PRS Vintage Style Locking Tuner


PRS_2018_SilverSky_Frost_peg2.jpg

後ろから。
こうやってみると、そのまんま普通のクルーソンタイプのペグに見えますね。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pe.jpg

外した状態で上から。
サムスクリュー(弦止めネジ)がないと、上から見てもクルーソンペグそのまま。

サムスクリューを失くしちゃった場合は、何周か巻いたらロックしなくても使えそうです。(笑)









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew.jpg

これがサムスクリューです。
色が違うだけで、先代のPhase IIチューナー、現行のPhase III チューナーも形状は同じです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew3.jpg

Customや509、etc.のUS Coreモデルのスクリューと。
真っ黒でよくわからないですが、サイズや形状は一緒です。









PRS_2018_SilverSky_Frost_pegscrew2.jpg

横から。
最初、色の違いで「ネジピッチが違う??」と思いましたが、同じサイズでした。

ちなみにこのサムスクリューは硬いスティール製ですが、
あまり強烈に締めると頭がポッキリもげてしまうケースがあります。

新しいものなら指で強く締めるだけでも大丈夫ですし、
チョーキング等で弦が引き出されるようならマイナスドライバーやコインで軽く締める程度にしておきましょう。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg3.jpg

ペグに取り付けるとこんな感じです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg5.jpg


ペグボタンは指の掛かりが良い、ザラッとした質感のプラスティック製
これは私感ですが、パーロイドのようなちょっと硬めな素材感のものに比べて、軽量な「気が」します

ペグボタンもいろいろな種類を試した中で、ジョンメイヤー氏が「これのサウンドと使い勝手が良い」とセレクトしたものだそうです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_peg4.jpg

PRSユーザーにはおなじみのロックタイプですが、ご存じない方に向けて説明すると、

1.ナット溝とペグポストの穴を真っ直ぐにして弦を通す
2.サムスクリューを締めて弦をロックする
3.弦を巻いてチューニングする

これだけ!簡単!便利!です。

最近のPRSは1周程度ポストに弦を巻いた状態がデフォルトになっていますが、
巻いても巻かなくてもどちらでも良いです。

アームを多用する場合は巻かないほうが安定しますが、テンションを稼ぎたい場合は3周くらい巻いて、
弦のリリースポイントを下げてあげるのも手です。










その他ハードウェア、ストラップボタン


PRS_2018_SilverSky_Frost_endpin.jpg

Silver Skyのストラップボタンは数少ない他のモデルとの共用パーツですね。
PRSオリジナルの大きいタイプです。

PRSのストラップはこのボタンがちゃんと入るようにボタンホールが大きく作られていますが、
他社製のストラップは入らない場合もあります。


《ロックピンについて》

ロックピンを取り付けたいというご相談は多いです。
Schaller製とJim Dunlop製に大別できますが、Schaller製はPRSのストラップネジを流用すればOKです。
そうすればネジ穴も潰れないですし、長持ちします。

問題はJim Dunlop
PRSのネジはネジ頭が大きくて使えません。かといってJim Dunlop付属のネジは細くてそのままではスカスカです。
なので、Jim Dunlopにする場合は穴埋めが必要です。
(過去にはPRSのネジ頭を削って取り付けたこともありますが、ちょっと大変です)





これでハードウェア編は終了!
次はいよいよエレクトロニクス関係に行きますよ。


それではまた!
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posted by チーフT at 21:42 | 東京 ☀ | Comment(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

【解体新書 その3】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ハードウェア前編:ブリッジ)


こんばんは。
Tでございます。


PRS Silver Sky徹底研究も早いもので第3弾!

今回はハードウェア編です♪




PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeup2.jpg

それでは早速いってみましょう♪









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeup.jpg

Silver Skyはブリッジも新設計!

ビンテージストラトと言えばシンクロブリッジです。
このブリッジもシンクロブリッジをお手本にデザインされています。

全てのブリッジパーツがスティール(鉄)製です。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeside.jpg

横から見るとこんな感じ。
このアングルだとシンクロブリッジそのまんまですね。









では細かく見てみましょう♪


サドル


PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle3.jpg

サドルはいわゆる「プレスサドル」。
金属をプレス機で折り曲げて作られています。

前方(画像左側)に弦高調整用のイモネジが2個あるのもシンクロブリッジと同じです。
弦は真ん中辺りに見える楕円形の穴を通っていきます。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle.jpg

サドルはオーソドックスに後ろ側からネジとバネで止められており、
この止めネジがオクターブ調整ネジを兼ねています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgesaddle2.jpg

違う角度から。
オリジナルのプレスサドルに倣って弦の接地面に溝は付けられていません
なので、弦交換時にはちゃんとサドルの真ん中を通っているかチェックしましょう。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge_scale.jpg

サドル幅は約10.5mmです。
本の少しサドル間に隙間があるので、全体だと65mmくらいになります。









ブリッジプレート


PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeplate.jpg

ブリッジプレートも折り曲げて作られています。

サドルの弦高調整イモネジのガイドが付けられ、サドルの横ズレを防止するようになっています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge3.jpg

黒いクッションの覗くアームホルダーはPRS Tremoloの機構的を踏襲しています。
ネジ切りはなく、スポっと上から差し込むだけです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridge2.jpg

後ろから見ると、アームホールの後ろ側にイモネジが見えます。
これの締め具合でアームのトルクを調整できます。









ブリッジ取り付けネジ



PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew6.jpg
★ここの写真がエラーで表示されないので再登録作業中です★
★数時間後にページのリロード(表示更新)をお願いします★

⇒ 登録し直しました!

ブリッジ取り付けネジはこんな感じの形状です。
ネジ頭のすぐ下に見える凹みに、ブリッジ側のナイフエッジ部分がハマるようになっています。

それにしても、ネジ一本とっても美しい。。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew.jpg

ちなみにブリッジ取り付けネジはPRS GEN III Tremoloと同じ形状です。
右上がSilver Skyのネジ、左下がGEN III トレモロのネジです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgeScrew2.jpg

右がSilver Skyのネジ、左がGEN III トレモロのネジです。
微妙に光りかたが違います。

これはSilver Skyのネジがスティール製で、GEN III用 のネジがステンレス製だからです。
当然ながら、GEN III用のネジは磁石にもくっつきません。









アームバー


PRS_2018_SilverSky_Frost_arm1.jpg

Silver Skyのアームバーは白のキャップがついています。
(通常のUSA製 PRSのアームキャップは黒)

ノブとのクリアランスも保たれています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_arm2.jpg

先日の第1弾でご紹介したジャックプレートも効果バッチリ。
全長が長めなノイトリック製プラグでも引っかかりません。

L型は抜きにくいし、やっぱり舟形ジャックにはストレートプラグが使いたいですよね。
よく考えられています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_arm3.jpg

PRSオリジナルトレモロのアームバーと比較してみました。
(※GEN IIIも共通)
太さ、長さ、中間の曲がり具合は同じです。

ただ、差し込み側の深さがSilver Skyのアームバーのほうが長くなっています。

これはいいですね!
他のPRSを使っている方からたびたび、「もうちょっとアームを浅い(= 高い)ポジションで使いたい、けど使用感は変えたくない!」という相談を受けます。

そんなお悩みが市販されたら解決されるかも知れません♪









イナーシャブロック


PRS_2018_SilverSky_Frost_block2.jpg

イナーシャブロックは黒色です。
これもスティール製。

スプリングは4本平行掛け、これまでのものと同じものだと思われます。
※PRSはスプリングもオリジナルで、硬さが他のメーカー品と異なります。









PRS_2018_SilverSky_Frost_spring.jpg

PRSのスプリングはブロックに差し込む部分が予め曲げられていて、
ハンマーで打ち込まれています。
知らずにグリグリ力任せに引き抜こうとすると、最悪折れますのでご注意ください!









今日はここまで!
ペグも一緒に上げるつもりでしたが、あまりに長大になってしまうので、ここで一旦終わります。

ブリッジだけで記事一枚になるとは・・・(笑)


まだ続きます!
近日の更新をお楽しみに!!

それではまた!
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posted by チーフT at 18:17 | 東京 ☁ | Comment(0) | PRS関連talk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月19日

【解体新書 その2】ついに内部が明らかに!超話題のPRSのニューモデル「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ネック編)


こんばんは。
Tでございます。


前回が第1回だったシルバースカイの徹底研究、お楽しみ頂けたでしょうか?
見れば見るほどいたるところにアイディアが散りばめられていて、PRSの本気度が伺えます。



それではさっそく続きを行ってみましょう♪
いつもどおり、クリックで大きな画像が見られます。


今回はネック編!



PRS_2018_SilverSky_Frost_neck.jpg

ネックにもたくさん見どころがありますよ!









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckback.jpg

これは個体差ですが、うっすら杢目の出たハードロックメイプル。
PRSのボルトオンモデルのメイプルネックはほとんどがサテン仕上げですが、
Silver Skyは艶あり仕上げです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckback1.jpg


各所でレポートされているように、ネックは2フレット裏側からヘッドの付け根の先辺りで継がれています。
接着面を広く取っていて、強度面もバッチリです。









ヘッドにいってみましょう


PRS_2018_SilverSky_Frost_head.jpg

1弦側が少し伸びたヘッドシェイプ。
4-6弦に比べて1-3弦のペグが少し遠くなっています。









ヘッドを横から。


新生CEと並べてみました。

PRS_2018_SilverSky_Frost_headside1-3.jpg

1-3弦側から。

右側がSilver Skyです。
ナット位置がSilver Skyのほうが下にあるにも関わらず、ヘッドの耳(サイドの出っ張り)までの距離はかなり長いです。
John Mayer氏は「通常のPRSのヘッドストックはローフレットでのコードワークの際に左手が耳に当たるので、1弦側の耳の位置を遠くした」と語っています。
・・・羨ましい手の大きさです(笑)









PRS_2018_SilverSky_Frost_headside4-6.jpg

反対側の4-6弦側から。

右側がSilver Skyです。
こちらから見ると、Silver Skyのほうが耳の位置がナットに近いのがわかります。
エッジも丸くなっていて、この辺りにもストラトの雰囲気が感じられます。







ナットとトラスロッドカバー


PRS_2018_SilverSky_Frost_nut.jpg

ナットは牛骨、ストラト準拠のスタイルです。









PRS_2018_SilverSky_Frost_headside.jpg

横から見ると指板が他のPRSに比べて薄いのがわかります。
ローズウッド指板に設けられたスロット(溝)にナットがはめ込まれています。
ヘッド側の指板エンドが逆アールに削られているのもストラトを意識してのデザインでしょうね。









PRS_2018_SilverSky_Frost_trussrod.jpg

トラスロッドカバーはヘアライン加工されたアルミ製。
落とし込みにピタッと収まるようになっていて、ヘッドトップに飛び出しません。
細かいところですが、トラスロッドカバーの取り付けネジもこれまでのPRS製品では見られない、銀の皿ネジです。

トラスロッドはこれまでのPRSと同様のタイプ。
シンプル且つ非常に効きの良いPRSオリジナルのロッドです。
ロッドナット上部に見える埋木にはマホガニーが使われています。









ネックエンドです。


PRS_2018_SilverSky_Frost_neckend2.jpg

同じボルトオン構造のCEはヘッドとネックエンドが継がれていましたが、
Silver Skyのネックエンドはワンピースです。

これは、CEやNF3 / DC3に比べてネックエンド部が薄く設計されているからで、
貼り合わせて厚みを稼ぐ必要がないからでしょう。

ハイフレットからジョイント部の台座部分へ続くカーブもかなり丸く面取りされているのがわかります。









PRS_2018_SilverSky_Frost_neckend.jpg

ネックエンド側から。

本機のネックの木取りは追柾ですね。
指板はフラット貼りです。

ネック製作を担当した人のサインと日付、シリアルナンバーのステッカーが貼られています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_joint_dc_ce.jpg

CE → DC3 → Silver Skyを並べてみました。

ジョイント部はDC3の形状を踏襲した上で、ネックのジョイント部の厚みが薄くなり、
その分、ボディ側の厚みが増しています。
ストラトの影響は確かに感じますが、ボルトオンモデルの先輩と言えるNF3 / DC3のフォーマットを受け継いでいると言えるでしょう。

対して、PRSのCoreライン各種やCEは、ボディ側にはジョイント受けの部分が飛び出していません。
その分、フロントピックアップの下部までネックが入っており、十分なジョイント面積と強度を確保しています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_jointplate.jpg

プレートの形状もNF3 / DC3と同じ形状です。
ブラックのヘアライン加工に「SILVER SKY」、「JOHN MAYER MODEL」とJM氏のシグネチャーが刻印されています。









次は指板です!


PRS_2018_SilverSky_Frost_fbside.jpg

フレットはビンテージタイプのスリムなフレット
バードインレイも新たな小さなタイプになっています。









PRS_2018_SilverSky_Frost_hb_fret_bird.jpg

上がCE、下がSilver Skyです。
目の錯覚テストではありません(笑)縮尺を間違えたわけでもなく、フレットの横寸を揃えています。

フレット及びバードインレイの大きさの違いが良くわかりますね。
微妙に、ですが指板のアール(ラディアス)がSilver Skyのほうがきつい(CE→254R / Silver Sky → 184R)のもよく見るとわかりますね。







以上、Silver Sky ネックセクションでした!
ネックでこれだけ尺を取るなんて・・・(笑)


まだ続きます!
引き続きお楽しみください。

それでは!
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2018年08月18日

【解体新書 その1】ついに内部を明らかに!! 超話題の新製品!PRS Guitars「John Mayer Silver Sky」を奥の奥までご紹介します!(ボディ編)


こんばんは。
Tでございます。

夏季休業も過ぎ、夏も終わりですね。(・・・なのか?)
とはいえ9月いっぱいくらいまでは厳しい残暑が続くと思いますので、しっかり水分を摂って無理せず過ごしましょうね。


さて!
今回は巷の話題をさらいまくっているPaul Reed Smith GuitarsのNewモデル「シルバースカイ」を隅々まで研究してみましたのでレビュー!

ついに内部が明らかに・・・♪


PRS_2018_SilverSky_Frost_bodyfrontall1.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

PRS John Mayer Signature Silver Sky



このモデルの概要や発売前のインプレッションについては、下記の当ブログ記事を参照ください。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Silver Sky発表時のブログ記事はこちらから!各所の詳細説明もございます。
Bottom's Up Guitars オフィシャルBlog記事
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
サウンドメッセ2018会場での弊社代表によるSilver Skyの試奏レビューはこちら!
Bottom's Up Guitars オフィシャルBlog記事
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::







今回は実機を分解して、、これまで明かされていなかった内部の詳細もご紹介しちゃいます!

(☆)本ギターは今回の記事の為に分解しておりますが、他の個体より良いくらいにバッチリ入念にセットアップ致します!
安心してお求めくださいませ♪





ではまずボディ部から!


PRS_2018_SilverSky_Frost_top3.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

やっぱり、全てが新しくデザインされたパーツで作り上げられていました!







PRS_2018_SilverSky_Frost_cavity.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

いきなりパカッ!

開きました。

近年のPRS各種モデル同様に、導電塗料は塗っていません。
ビンテージシングルコイルのサウンドをモチーフにしているので当然といえば当然ですね。
当然ノイズもそれなりにあります。







それでは細部を見ていきましょう。



PRS_2018_SilverSky_Frost_cavityup.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

ネックジョイント部

ネックポケットとフロントピックアップのキャビティは繋がっていますが、
ネックが収まる部分には段差(≒ガイド)が設けられ、ネックがぴったり収まるようになっています。






PRS_2018_SilverSky_Frost_cavityup2.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書


ピックアップからの配線材は高音弦側のザグリを通ってコントロール部へと行きます。





PRS_2018_SilverSky_Frost_cavityup3.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書


コントロールキャビティはピックアップキャビティより一段深く掘られています。
キャビティ側面の木目から3ピースのボディだということがわかります。








PRS_2018_SilverSky_Frost_bodyfront1.jpg

ところでこのSilver Sky、この記事に掲出しているFrost(白系)をはじめ、全4色でのカラー展開です。

・白系のFrost
・赤系のHorizon
・黒系のOnyx
・グレイッシュなシルバー系のTungsten

このなかで、Frost以外の3種はメタリックカラーで、Frostだけがメタリックではないホワイトです。

全カラー共通でハイフレット側のカッタウェイ部分は色がちょっとだけ変えられています。
Frostはここだけホワイトのメタリックになっていて、すごくおしゃれです








ジャックプレート



ボディトップにはジャックプレートも取り付けられています。


PRS_2018_SilverSky_Frost_jackplate.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書


ジャックプレートも新たにデザインされています。

上の画像で見て分かる通り、トップ面がラウンドしています






いわゆるStratocasterと比較してみましょう。


PRS_2018_SilverSky_Frost_jackplate1.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

正面から見ると形以外で大きな違いは見られないように思いますが、、、
プラグを挿して横から見てみると・・・







PRS_2018_SilverSky_Frost_jackplate2.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

挿したプラグがSilver Skyのほうが寝ている!

ここでもう一度、正面からの画像を見てみると、ストラトのジャックのほうが上を向いています。
(シルバースカイ側の画像が見づらくてごめんなさい・・・)

Silver Skyのほうがプラグが邪魔になりにくく、
特にアームを使う時に引っかかりづらい!ということですね。







更に注意深く見ていくと、裏側にも工夫が。

PRS_2018_SilverSky_Frost_jackplateup.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

取り付けネジ穴の周りが出っ張っています。








PRS_2018_SilverSky_Frost_jackcavity.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

ボディ側にも凹みが付けられている!

予め凹凸が付けられていることで、ジャックプレートの位置がズレるのを防止しています。
ストラトの舟形ジャックは位置がズレるとプラグが挿さらなく、最悪のケースではジャックが破損します。


細部までデザインに工夫を凝らし、確かな製作精度を実現する。
PRS社の真骨頂をここに見た気がします。






PRS_2018_SilverSky_Frost_jack.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

ちなみにジャックは耐久性に定評のあるSwitchcraft製です。







ボディバック!


PRS_2018_SilverSky_Frost_bodyback.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

ボディバックはフラットで、ウエストコンターが入れられています。








PRS_2018_SilverSky_Frost_bridgecavity.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書

ブリッジキャビティはエッジが丁寧に面取りされ、バックプレートは取り付けられていません。









PRS_2018_SilverSky_Frost_block2.jpg / Bottom's Up Guitars / 解体新書


イナーシャブロックの前後にクリアランスがありますので、ブリッジフローティング状態でアームアップすることもできます。

(ブリッジの項で後述しますが、デフォルトではブリッジはベタ付けです。)





まずはここまで!
たっぷりすぎる内容で、1記事では書ききれませんでした(笑)

これから複数回に分けてご紹介します。



それではまた!
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2018年08月03日

不動の人気 初代 Modern Eagle {美品のMcCarty Amber -Trem-}が入荷!


こんにちは。
Tでございます。

毎回書いていますが暑い!
酷暑という言葉がぴったりです。
熱中症には室内でもなりますので、十分注意しましょうね。



さて今日は、不動の人気の初代Modern Eagleをご紹介♪
(画像クリックで大きな画像をご覧いただけます)



PRS_2008_ME_trem_MAMB_top.jpg

PRS 2008 Modern Eagle I Trem McCarty Amber
SOLD


「欲しいPRS」ナンバーワンを不動のものとしている初代モダンイーグルが素晴らしいコンディションで入荷!
今回は更に数が少ないトレモロ仕様です。


2008年の1月に生産完了が発表された後、奇跡的にほんの少しだけ製作されたバックオーダーのうちの1本。
この時期の個体はMEプレート付きアーティストレザーケース(黒)なのが特徴です。


端正なPSグレードのカーリーメイプルトップにライトウェイトマホガニーのバック、
そしてなんと言ってもヒタっと吸い付くような手触りのハカランダネック。


重量3.75kg


パーツはフルオリジナルです。
コンディションは非常に良く、サテンフィニッシュのテカリほぼなし、ボディサイド、ジャック付近に小さな傷が1箇所、他にはごく軽微なピックスクラッチがある程度です。フレット減りも見られません。
また、ケースにレザーのスレ傷、切り傷がポツポツとあります。


ギュッと詰まった濃密な中域の存在感は、ハカランダネックとME/RPピックアップでしか体感できません。
他のモデルとは違う、唯一無二のトーンを堪能してくださいませ♪


やっぱり惚れ惚れするギターです、モダンイーグル。
いつかは、、と思っている方、ぜひ。



PRS_2008_ME_trem_MAMB_backall.jpg


PRS_2008_ME_trem_MAMB_head.jpg


PRS_2008_ME_trem_MAMB_topall.jpg


PRS_2008_ME_trem_MAMB_neck.jpg





コレクションしてもいいくらいオススメです!
多分、そんなに長くお店にいないと思いますので、、、早めにご連絡くださいね。


夏季休業のお知らせ

8月は14日(火)〜16日(木)の3日間はお盆休みとさせて頂きます。
それ以外の日はご予約随時承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。




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